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失敗しない、メダカのビオトープの作り方と魅力

      2015/11/16

メダカの飼育について調べていたり、お店に行ってみたりすると、「ビオトープ」という言葉を目にする機会があると思います。

今回はそんなビオトープの作り方をお話します。

ビオトープって何?

最近耳にするビオトープは、「自然のようなサイクルを持つ小さな水辺を庭先やベランダに作ろう!」という事を指すことが多いです。

少し深い話をすると、ビオトープとは元々生物学で使用されていた言葉です。

それには「有機的に結びついた生物群。すなわち生物社会の生息空間」と言う少し難しい定義がなされていますが・・・

簡単に言うなら、「生物たちのサイクルだけで成り立つ空間」ということになるのかもしれません。

その価値観から今のビオトープという言葉が生み出されたのでしょう。

ベランダや庭先に「ビオトープ」として作られ、正しく完成したものはあまり手入れがいらず、自然に近い環境で水辺を楽しむことができます。

それでは「普通に屋外でメダカを飼育する」のとは少し違う「メダカのビオトープ」の作り方を見て行きましょう。

メダカのビオトープの仕組み

まずはビオトープの仕組みを簡単に知りましょう。

そうすることでその後の作業への理解を深め管理を容易にします。

まず、ビオトープの中では太陽光により植物プランクトンが発生しています。

そこへそれらを餌とするミジンコ等の微生物、またそのミジンコを餌とする生物が産まれてきます。

それらを餌としてメダカ達は成長していきます。

また、そのメダカたちの糞をバクテリアが分解し・・・とサイクルは繋がります。

それをつくり上げることが「メダカのビオトープ」なのです。

~まずはビオトープの土台をつくろう~

まずビオトープの土台を作るための材料を用意しましょう。

①容器

(画像:睡蓮鉢

これはできるだけ広め、水量が多めのものにしましょう。

そうすることで水質を安定させやすくします。

また容器は長く使うものですから、屋外専用のものにして劣化による破損のリスクを下げましょう。

そして透明ではない容器にするのも大切です。

なぜなら自然界ではあまり水中に対し「横から光」は当たらないからです。

②土

(画像:赤玉土

こちらは普通にメダカを飼育するには必ず必要なものではありませんが、「ビオトープ」には必要です。

これらが、バクテリアやプランクトンを発生させる大切な鍵となります。

よく使用されるものは、「熱帯魚飼育用のソイル、赤玉土」などです。

園芸用を使用する方は肥料等が添加されていたり、水質に変な影響が無いか充分に注意してください。

まず第一段階はこの二つだけを用意しましょう。

しっかりと水洗いした容器に土をいれ、舞い上がらないように発泡スチロールの板か何かで受けながら、静かに水を注ぎます。

水が濁ると思いますので、それが澄むまでそのまま数日置いておきましょう。

鉢に対する日当たり等、もよく見ておくといいでしょう。

~植物を植えよう~

(画像:植物の性質を調べよう)

植物はビオトープのサイクルを作る上で、とても重要な役割を果たします。

しっかりと植物を育てることで、「ビオトープ」は完成に近づきます。

ビオトープに植える植物は普通の植物ではいけません。

基本的に常時根が水中にあるため、普通の植物では「根が腐ってしまう」のです。

水草や、水中に根を張るような植物を選択しましょう。

水生植物は最近では、ビオトープ用として販売されていますので、それらを利用することも良いと思います。

そこで失敗しないようにするためのポイントは、「日本の屋外で越冬できる種類」「肥料のいらない強健種」にすることです。

冬場に枯れてもまた芽吹くもの、ある程度葉をのこしたままで越冬するもの、どちらでもいいですが、「完全に枯れて」しまってはまた来年に作りなおさなければならないからです。

それに肥料を必要とする種類は上手く扱わなければ、添加の度に環境に変化を与えてしまう可能性があるのです。

植物は購入してきたら、乾燥させないように手早く、そして優しく植え付けてください。

植物によっては植木鉢に植えてそれを沈めてもよいでしょう。

植木鉢を沈める方法であれば、上記の「底にひく土」は必ずしも必要ではありません。

ビオトープには、水中に土があり、植物がそこへ根を下ろしていることが大切なのです。

しばらく待とう

(画像:様々な生物によるサイクルのある自然環境 画像は野生のメダカ)
植物をいれたら、メダカをいれるのを少し待ってください。

すぐに入れてしまっては、うまくビオトープを完成させられないかもしれないからです。

失敗しないためには、植物が植わった状態で、一ヶ月くらい観察してみるのがオススメです。

何故なら期間を置けば植物が環境に馴染み、しっかりと根を下ろして微生物もちゃんと発生するからです。

また、日照等の環境で植物が育たない等のトラブルも事前に、発見出来きます。

すぐにメダカを入れたいとは思いますが、そこはグッと堪えて待ちましょう。

落ち着いた環境にメダカを入れることで、正しく自然に近いサイクルを作るのです。

ビオートープ成功のコツ

今までお話したメダカのビオトープの作り方以外にも、いくつか成功へ近づく鍵があります。

それらをまとめますので参考にしてください。

作る季節は春以降

暖かくなってだんだんと気温が上がる季節を選択すれば、植物は根付きやすく環境を仕上げやすいです。

その逆の寒くなっていく季節はあまりおすすめはできません。

メダカは少なめに

あまり多くメダカを入れてしまうと、「小さな生態系」のバランスが崩れてしまいます。

メダカは雌雄をいれよう

繁殖を狙わなくとも雌雄を入れることで、メダカのサイクルをより自然なものに近づけます。

あまり多すぎる枯れ葉は取り除こう

自然界と違い、メダカのビオトープはそう広いものではありません。

ある程度の枯れ葉は、ビオトープという環境にとってとても良いのですが、小さな容器に対してあまり多すぎるのはよくありませんので注意しましょう。

日照の調整をしよう

日光が強すぎ、一日中あたってしまう等の場合は簾などで日除けをしてあげましょう。

触りすぎないようにしよう

植物を足したり植え替えたり、新しくメダカを追加したり等はできるだけ抑えめにしましょう。

あまり環境を変えてしまうとビオトープは完成しません。

このようなポイントを「少し気にしてあげる」だけでビオトープは良い風になることがあります。

ビオトープの楽しみ

季節により変化するビオトープ。

暖かい季節にはメダカたちが求愛行動をし、植物によっては美しい花を咲かせてくれることでしょう。

冬を越え新しく芽吹く新芽の力強さにも出会えます。

一連の流れを自然に任せた飼育のスタイル、それがメダカのビオトープです。

四季を通しての細かな移り変わりがそこにはあります。

管理飼育では味わえない自然の魅力、貴方も是非楽しんでみてください。

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