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屋外でメダカを飼うとき、水替えは必要?

      2015/11/17

はじめに

メダカは日本の小川や池など、水の流れの弱いところに生息する小さな魚です。

とても丈夫で水温の適応範囲も広く、寒冷地を除き屋外飼育で越冬することも可能です。

このことから、メダカは屋内より屋外のほうが飼いやすいということをよく耳にします。

実際、メダカの屋外飼育ではエアレーションやろ過装置などの機器を必要としません。

土や水草を入れることで自然の浄化サイクルが生まれ、簡単に飼育することができます。

そして屋外では、面倒な水替えさえも要らないと言われます。

確かに蒸発して減った分の水を足すだけで、長い間飼育している、という話も聞きます。

屋内飼育と屋外飼育

(画像:黒メダカ

屋内飼育では週に1回、全水量の1/3~1/5程度の水替えを行なうべきと言われています。

水替えの目的は、バクテリアのろ過作用で最終的に生成される、硝酸塩という物質の濃度を薄めることにあります。

フンなどの老廃物はバクテリアによって、アンモニア→亜硝酸塩→硝酸塩という順序で分解されていきます。

硝酸塩はこれ以上バクテリアによって分解されないので、ろ過が進むほど水中に蓄積されていきます。

この物質は魚にとってほとんど無害ですが、濃度が高くなるとさすがに有害となります。

また硝酸塩は飼育水を酸性に傾けるため、中性~弱アルカリ性の水質を好むメダカにとっては好ましくありません。

屋内飼育では、コケが見苦しい、水温管理が難しい、などの理由で太陽光は敬遠されます。

代わりに蛍光灯などが使われますが、太陽光に比べると圧倒的に弱く、屋外ほどの浄化環境はつくれません。

このため飼育水の水質を維持するためには、バクテリアの最終生成物である硝酸塩を水替えにより外に排出するしかありません。

一方、屋外の飼育では太陽の光を浴びて水草・コケ・藻類・植物プランクトンなどが繁殖します。これに伴い、動物プランクトンやバクテリア類なども増えていきます。

屋外飼育が屋内飼育と最も異なる点は、太陽光があるかないかです。

太陽光は思いのほか強力で、動物、植物、微生物、バクテリアなど、生物の活動を活性化させます。

その結果、様々な生物が関与した強力な自然の浄化サイクルが形成されていきます。

このサイクルの中では、屋内飼育では浄化できない硝酸塩までもが吸収・分解されるといいます。

こうした自然の浄化作用で水質を維持できる点が、屋外飼育では水替え不要と言われる所以です。

屋外で水替えは必要か

(画像:飼育容器の選択は大切)

屋外飼育では、土や水生植物などを用いて小さな自然界を再現することができます。

プランクトンやバクテリアなどが繁殖してくると、ろ過装置に頼らない自然の浄化サイクルが構築されます。

しかしそれは本物の自然と比べ、とても狭くて小さな敏感な世界でもあります。

ほんの僅かなことで環境が一変し、メダカが棲みいくい世界ともなり得るのです。

自然の浄化作用とはいえ所詮は人間が作った小さな世界、完璧な永久機関ではありません。

そういう意味で、屋外で水替えは必要かと言われれば、やはり必要と言わざるを得ません。

人間だって部屋の空気の入れ替えは必要だし、24時間風呂だってお湯の交換は必要です。

メダカにとっても新鮮な水の供給は必要なのです。

雨水を使う手もありますが水質的な問題もあり、できれば通常の水替えが望ましいです。

屋内飼育ほど頻繁にやる必要はないと思いますが、飼育環境をよくチェックして適宜行なうことが大切です。

水温・水質さえ気を付ければ、水替えのデメリットなどほとんどありません。

最後に

メダカは話すことができません。

飼育環境下では苦しくても逃げ出すこともできません。

小さな魚なので、ついついその命の尊さについて軽視しがちとなります。

しかし飼うからにはその様子をしっかり観察し、できる限りのことをするべきです。

ほったらかしで飼うのが望みなら、最初から飼う必要もないでしょう。

生き物を飼うのは、何かと手間がかかり面倒なものです。

メダカといえどそれは例外ではありません。

その手間こそが飼う楽しみ・醍醐味であり、メダカに対する責任だと思います。

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