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グッピーの飼育はまずここから!水槽の立ち上げから水合わせまで

      2015/09/30

今回は、グッピーを飼育するために用意したい水槽の立ち上げ、水合わせをしてグッピーを水槽に導入するまでの流れをお話しましょう。

◆グッピー飼育おすすめのセット例

まずはどのようなセットでグッピーを飼育したらよいかと悩まれる方のための具体的な例を紹介します。

器具の組み合わせやろ材選びなど…考えるべきことは色々とありますが、その選択は楽しくも難しいものです。

この提案を参考に自分だけの飼育法を見つけてみてはいかかでしょうか?

①設置スペースを考えたセット

【水槽】

(画像:エーハイム社から発売している30センチキューブ水槽

30センチキューブ水槽

【ヒーター】 

サーモスタット付き温度可変式水中ヒーター 100ワット

【底床】

(画像:ガーネットサンド

ガーネットサンド

【ろ過器関連】

(画像:スポンジフィルターLS-30

Nanoスポンジフィルター LS-30(LSS研究所)

(画像:静かさが評判のエアーポンプ水心シリーズ

エアーポンプ 水心 SSPP-3S(水作)

逆流防止弁

エアチューブ

【その他】

水温計

照明器具

【飼育魚】

グッピー2ペア

★セッティングのポイント

スポンジフィルターをメンテナンスがしやすい、スポンジ部分が2個ついているタイプにしました。

スポンジ部分には水を綺麗にするろ過バクテリアが住み着きやすくなっており水質の維持を助けます。

これを交互にメンテナンスすることで、極端なろ過バクテリアの減少を防ぐことができます。

またエアーポンプは本体で流量が調整できるため、水流が苦手なグッピーにも対応しやすと思います。

エアチューブの間には逆流防止弁を使用しています。

底床はグッピーの色彩を引き立てるガーネットサンドで演出。

水草を多めに植えてあげるのもポイントです。

②見やすい繁殖狙いセット

【水槽】

(画像:ライト、上部フィルターがセットになった60規格水槽

枠あり60センチ規格水槽

【ヒーター】

サーモスタット付き温度可変式水中ヒーター 150ワット

【底床】 

(画像:大磯砂

大磯砂

【ろ過器関連】

60センチ規格用上部フィルター

ウールマット

(画像:初心者からベテランまで愛好者の多いパワーハウスのセラミックろ材

セラミックろ材中性タイプ

ストレーナースポンジ

【その他】 

水温計

照明器具

産卵箱

隔離用ネット

【飼育魚】

グッピー5ペア

★セッティングのポイント

ろ過材のたくさん入る上部フィルターをチョイス。

ろ材はウールマットの下に耐久性の高いセラミック製のろ材を敷いています。

初心者さんでも管理がしやすいように、水質を酸性やアルカリ性に傾ける性質のない中性タイプを選択しているのもポイントです。

出水口は奥の壁側に向けて水流を緩和、吸水口には稚魚の吸い込みを防止をするためにストレーナースポンジという製品を使用しています。

ストレーナースポンジを2つ用意し、こまめに交換しながら掃除することでフィルター内へのゴミの蓄積を減らします。

子どもをうませるための産卵箱、稚魚や産卵直後のメス用に隔離ネットを用意しています。

レイアウトのポイントは、奥側に水草を寄せて植えることで、手前側を広くとり魚をあみですくったりしやすいようにしておくとよいでしょう。

枠なし水槽などでは上部フィルターが使用できない事がありますので注意してください。

お得な上部フィルターと水槽のセットが各メーカーより出ていますのでそちらを利用するのも良いかもしれません。

このようなかんじでグッピーの水槽の構成をしていきましょう。

他にも色々な組み合わせで飼育できますので、専門店で相談したりしながら考えてみるのも良いと思います。

それではここから、何故このようなセットをおすすめしたかということに繋がる、具体的なお話に入っていきます。

◆水槽の大きさ

例をみて、あんな小さな魚なのにどうしてそんなに水槽が大きいの?思った方は多いかもしれません。

実はそれはグッピーだかからこそなのです。

グッピーはとても繁殖をしやすい魚だということをご存じの方は多いと思います。

それこそが、水槽を大きめにした理由なんです。

グッピーは最初少なくても、コツを掴んでしまうとすぐにその数が増えます。

しかし水槽は大きくはなりません。

過密飼育は水質の悪化をはやめ、大量死へとつながってしまう場合もあるのです。

ですからグッピーを飼育するときは、最初から少し水量多めにしておくのです。

◆ろ過器について

ろ過器とはとても難しいものです。

水を浄化させたり、水を動かすことで水中に酸素を取り込んだりといろいろな効果をもつのです。

そんな中で今回は、スポンジフィルターと上部フィルターをおすすめさせていただきました。

実はこのどちらのタイプも水中へ酸素を溶け込ませることに長けているという利点があります。

数の増えやすいグッピーの水の中に、しっかりと酸素を取り込むことで、酸欠にならないようにしてあげるのです。

そして例の解説文の中でも触れた2つスポンジが付いているから片方ずつメンテナンスができるという利点。

実はこちらは上部フィルターでも同じようなことが出来るのです。

上部フィルターのウールマットの下に入れたセラミックろ材も浄化してくれるバクテリアの住処なのですが、これを全てではなく半分ずつ手入れすることでバクテリアの急激な減少を抑えるのです。

目には見えないものなので感覚としては難しいのですが、そのように小分けしてメンテナンスしていくことが大切なのです。

(画像:60センチ上部フィルターサイズのウールマット

上にのせたウールマットは物理的な目に見えるゴミを取るためですので汚れたら交換してもらって構いません。

しかし、スポンジフィルターのスポンジや、セラミックろ材はバクテリアの住処ですので扱いが変わります。

どちらも水道水ではなく飼育水をバケツなどにとって、その中で優しく洗いましょう。

水道水を使用するとバクテリアを殺してしまう危険性があるのです。

グッピーは数が増えることを前提としますので、ちょっと濾過力のあるフィルターを使用するというのもポイントです。

◆水槽の立ち上げと、育てたいバクテリア

水槽の立ち上げとは、今まで何度も登場しているバクテリアを育てることでもあります。

これがちゃんとできていないと、悪いものが分解できずにすぐに溜まってしまうのです。

スポンジフィルターやセラミックろ材に住み着かせたいのですが、これがすぐにはできないのです。

水槽をセットしてすぐには、すぐに魚が飼えないと言われるのはこのバクテリアがいないからなのです。

それでは水槽の立ち上げを三段階で説明しましょう。

砂やろ材等はよく洗ってから使用するものなどがありますから、必ず全ての使用法をよく読んでからはじめましょう。

①水槽をセット

魚がいないこの段階でもカルキ抜きなどを使用した安全な水を使います。

これもバクテリアが住みやすくするためです。

砂や砂利などもこの段階でセットしましょう。

ここで一つ注意!砂などを選択するときは水質への影響を考えねばなりません。

例えば、ソイルと呼ばれる土のようなタイプは、グッピーがあまり好まない弱酸性という水質へと変えるものが多かったりするのです。

水質を苦手な方へと変えてしまうのは大きく調子を崩す原因となり、とてもよくないのです。

ですから、今回はあまり水質に影響の少ないものをオススメしたのです。

そのようなものであれば、他の砂でも問題なく使用できます。

ただ細かな砂は、底のほうを好まないグッピーを飼育するために選択するには少しメンテナンスが難しいかもしれません。
ホースなどで水槽の水を抜く時に一緒に吸い出してしまうからなどと、いろいろな理由があります。

このようなかんじでセットした水槽、この段階で水中ヒーターで温度を適温へと設定し、照明も実際の飼育と同じようにしておきましょう。

もちろんろ過器もセットして作動させます。

グッピーは熱帯魚ですから、水温がとても大切です。

事前にヒーター等の作動を確かめておくとよいでしょう。

②水草を植えよう

水草は水槽のセットが終わってから購入しましょう。

二日もたてば、セットの時に浮遊していたものも沈みますし、とても植えやすい環境ができていると思います。

ここでポイント!まず水草を植える前に、スポンジフィルターならスポンジ、上部濾過器ならストレーナースポンジを一度取り外し、バケツなどに飼育水をためてその中で洗ってみましょう。

この時はしっかりともみ洗いしても良いです。

浮遊していたゴミが中に詰まっているので、これを綺麗にします。

そこでもう一度セットしてください。

水深が下がりますが、そのほうが水草を植えやすくなるのでそのままでも問題ありません。

作業が全て終わったら、カルキ抜きなどをちゃんと使用した水を水温を揃えてそっと足してあげましょう。

手のひらや、トレーなど の浅めの容器で受けながら入れてあげると底の砂が舞い上がりにくく、水草も抜けてしまったりしません。

水草は種類ごとの植え方がありますが、基本的には優しく植えていきます。

ここまできたら第一段階は完了、このまま最低一週間ほどそのままにしておきましょう。

照明は植物の成長に必要ですのでちゃんとつけてあげます。

③グッピーを入れよう

ここでいれるのはごく少数のグッピーです。

何故かと言うとバクテリアのエサはグッピーの排泄物などに含まれるアンモニアだったりするからです。

バクテリアがそのアンモニアを分解していくサイクルが完成するのは実は一ヶ月くらいかかります。

それでは何故グッピーをこの段階で入れるのか。

それはまさにいまお話したエサを与えるためです。

しかし一気にたくさんの数を入れては、バクテリアの増殖は追いつかず、アンモニアなどによる水質の悪化をはやめてしまいます。

ですから、最初は少しだけのグッピーをいれるのです。

これをパイロットフィッシュといいます。

この状態で、一月ほど飼育してから、また少しづつ魚を追加していきます。

少しってどれくらい?と思われる方は多いと思います。

この数は環境や扱いによっても左右されるので上手くは説明できなかったりします。

それにこのパイロットフィッシュ、実は少なすぎてもダメなのです。

特にグッピーは群れる習性がありますから、一匹はよくありません。

あくまで目安ですが、30キューブで3匹、60センチ水槽で8匹ほどでしょうか。

その後の追加も2匹ずつなどと少なめにして期間を開けていくことで、水質へのダメージを減らします。

それともう一つ、グッピーの繁殖が始まっているときはできるだけ新しい魚を導入しないようにしましょう。

その時点で飼育数が増えていますので、という単純な理由以外にもいろいろとありますが、まずはそう考えてください。

このようにしながら徐々にバクテリアを増やしていく、これが立ち上げの重要な要素です。

まとめると

・すぐに魚は入れないこと

・魚の追加はすこしずつ

・すべての作業をじっくり焦らず

ということでしょうか。

もちろん水換えなどのメンテナンスも大事ですが、魚が少ないうちは水の汚れも少ないので週に一度、全体の五分の一などの部分換水という一部の少なめの水の入れ替えのみをおこなってください。

これも状況により異なることですので目安としてのお話です。

ですが、立ち上げ直後は特に大量に換水してしまうと、水質が急に変わってしまう危険もありますので注意が必要です。

◆グッピーを上手に飼うコツ 水流

例の中に水流に関しての話が出てきたと思います。

実はそれがグッピー飼育のコツでもあるのです。

あのヒラヒラとした尾ひれは実は改良されて作られたものです。

見ての通りグッピーは非常に泳ぐのが下手なのです。

だからこそ、あのようなかんじで水流に気をつけてあげることが、グッピー飼育の基本なのです。

だからといって小さすぎるろ過器を使用するのはよくありませんので、いろいろな対策をするのです。

代表的なのは

・水がでる口を一番近い壁に向ける

・水草を多めに植える

ということです。

(画像:グッピーと水草のセット

壁に向けることでグッピーの好む水面近くの水流は弱まり、多めの水草は水流を緩和してくれます。

この水流も立ち上げ段階で考えたいことですね。

水流の見方は、水槽内の小さなゴミがどのように流るかを見ていくのがわかりやすいです。

そうしてみていくうちに、汚れがたまりやすいポイントもわかるようになると思います。

水流の弱い水槽の弱点として、汚れがたまりやすいので水換えの時にホースで水槽の底のほうや、レイアウト素材の影で水流がほとんどなくなっているあたりの水を吸い込むようにすると良いです。

このように水流対策をしてワンランク上なグッピー飼育を目指してみましょう。

◆大切な水合わせ

では今度は、購入したグッピーの水合わせのお話をしましょう。

水合わせとは、購入してきた時の水と自宅の水槽の水の、水温や水質をそろえることです。

いきなり投入してはショックが大きくグッピーに大きなダメージを与えてしまうのです。

水合わせにはいろいろな方法や気をつけ方がありますが、まずは簡単な方法を覚えて、その意味を理解しましょう。

①水温を合わせよう

購入してきた時、グッピーは酸素と水の入った袋の中に入っていると思います。

それをそのまま水槽に浮かべて水温を合わせるのです。

袋が大きすぎたり複数あって難しい場合は、袋をあけ中の水を減らしてみましょう。

ただ、この状態でしばらくおきますので、あまり減らしすぎないように注意してください。

30分から一時間ほどで温度が揃いますので、それまではじっと待ちます。

この時に袋とヒーターが接触すると危険ですので注意しましょう。

水温は感覚ではなく、必ず水温計で測り確認するようにしてください。

②水質を合わせよう

今度は水質をあわせます。

こちらは目に見えないものですが、とても重要なのです。

グッピーにとって水は、私達にとっての空気みたいなものですからいきなり質の違う所に放り込まれたら大変なことです。
方法としては、まず袋の水を少し捨ててください。

最初はほんの少しで良いです。

袋の水の5分の1でも多いほどです。

そこに同じ量の水槽の水を足してください。

そうして10分ほどまったら、また同じことをします。

これを繰り返して、水槽の水へと徐々に入れ替えていくことを水合わせといいます。

一度に水を交換していく量は、少しずつであればだんだんと増やしていって構いません。

何故袋の水を先に減らすかというと、水合わせに使う水槽の水の量を減らすためなのです。

あまり抜きすぎてしまうと、水槽の水位が下がりすぎてしまいますので。

こうして繰り返しているうちに袋の中の水はほとんど飼育水へと入れ替わると思います。

そうしたら袋の中の魚だけをそっとあみですくい、水槽の中へと優しくはなしてあげてください。

◆水合わせ後は

水合わせ後は照明も落とし、その日はエサもあたえないでそっとしておいてください。

翌日からは、少しエサをあたえて様子を見ましょう。

グッピーは比較的適応力の高い魚ですので、すぐに環境にも慣れてくれることでしょう。

◆はじめてのグッピーを眺めて

さて、いままでのお話はどうでしたでしょうか?

今回の記事ではグッピーに焦点をあててお話をしましたが、それ以外にも熱帯魚飼育の基礎を学ぶことで、より安全に飼育していくことができるようになります。

グッピーが落ち着いた水槽の水で泳ぐ姿はとても優雅なものです。

強すぎない水流の中でこそ、あの大きなヒレは際立つでしょう。

一つ一つはとても小さなことかもしれませんが、小さな生き物のためですからしっかりと覚えて経験していきましょう。

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