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グッピーは産卵ではなく出産!産卵箱に入れる兆候とタイミング

      2015/09/30

卵ではなく出産のように子どもを産む魚グッピー。

そんなグッピーを産卵箱へ隔離する兆候やタイミングについてや、知っておきたい繁殖の注意点などを初心者さんにむけてお話したいと思います。

◆卵胎生メダカ

グッピーは卵胎生のメダカの仲間です。

卵胎生とは体内で卵を孵化させ仔をうむということです。

グッピーはその卵胎生メダカの仲間の代表的な種類といえるでしょう。

プラティやモーリーの仲間もこの卵胎生に含まれます。

子どもがうまれてくるおかげで、他の魚に比べ卵の期間がなく、またうまれた時点でのサイズもそれなりにあるため、稚魚の育成がしやすいという事がグッピーは繁殖が容易と言われる大きな理由です。

それではその繁殖が、どのように容易なのかということを、実際の繁殖方法に照らし合わせながら見て行きましょう。

◆水槽内での繁殖

グッピーはうまくいけば、そのまま水槽で飼育しているだけで繁殖します。

しかしこの方法は確実とは言い切れません。

何故なら小さな稚魚は、大人のグッピーには格好のエサとなってしまうからです。

積極的に子どもを捕食するというよりも、グッピーは口にはいるサイズの子どもエサとして認識してしまうというかんじです。

水草が多く植えてあったり、稚魚の天敵となる魚の数が少なかったりと、いろいろな条件のおかげで、稚魚が生き残ることができた場合のみ、この方法は成立します。

この方法を狙う場合でなくとも、気が付かないうちに稚魚が水槽内にいる場合もありますので、ストレーナースポンジなどでフィルターへの稚魚の吸い込みを防止しておきましょう。

グッピーの飼育水槽では、吸い込まれた稚魚がフィルター内で成長していたというような話もあるほどです。

フィルター内で魚が死んでしまうと、水質へのダメージが起きてしまうこともありますので、事前に予防しましょう。

何故この、水槽内での繁殖方法からお話したのかというと、この記事の最後の項目「◆グッピーの繁殖の注意点」につながる大事な要素だからです。

一度この話は個々で中断しますが、頭の中においておいてください。

それではここから、産卵箱を使用した確実性の高い繁殖方法を解説していきます。

◆オスメスを揃えよう

グッピーの繁殖はまずはペアを揃えることが大切です。

(画像:ペア販売されているグッピー

繁殖力が旺盛な魚ですから、1ペアからでも充分に狙えます。

数ペアにしておくことで交配の可能性は高まりますが、繁殖のペースや水槽のサイズを考えましょう。

一度にあまり多くのペアを購入しておくと、一気に繁殖がはじる場合もありますので気をつけてください。

オスメスはとても見分けやすい魚ですので、簡単に覚えることが出来るでしょう。

また国産グッピーでは品種ごとに固定されているものも多いので、その場合はどのオスとメスを掛けあわせるかということはちゃんと気にしておきましょう。

基本的にはペアで販売されていますからそちらを購入しておけば大丈夫な場合が多いです。

◆産卵箱とは

(画像:グッピーにも使える産卵箱

産卵箱とは、水槽にとりつけて隔離するための小さなケースです。

専用のものがいくつか発売していますのでいろいろと見てみると良いと思います。

それぞれに特徴がありますのでよく解説を読んでみましょう。

中にはエアーポンプ等の別売りの製品と組み合わせるものがありますので注意が必要です。

グッピーの場合産卵箱は

①うみそうなメスを隔離する

②メスを取り出し子供だけで親に食べられないサイズまで成長させる

ということに主に使用します。

別で稚魚の育成水槽を用意したりしてもよいのですが、その場合は複数の水槽を管理、維持することとなるため、初心者さんには厳しく感じるかもしれません。

産卵箱は基本的には水槽の水を共有しますし、同じ水槽内に設置するため、比較的容易に使用できます。

好みや条件にもよりますが、初心者さんは扱いがシンプルなボックス部分を水槽内に設置するタイプにするほうが管理しやすいかもしれません。

産卵箱の使用の注意点としては、中に汚れが溜まりすぎていないかということや、水を循環させる機能がある場合、水流が強すぎないかということでしょう。

中に溜まる汚れは、長めのスポイトなどを使用し静かにとってあげましょう。

水流は製品に調整する機能があったり、無くても別売りで部品があります。どのくらいになるのか、必ず使用前に一度試しておきましょう。

◆隔離の兆候とタイミング

何故、うみそうなメスを産卵箱に入れるかというと、グッピーはうまれた直後から他の親に食べられてしまうことがあるからなのです。

産卵箱にいれたメスも自分の子供を食べてしまいますので、子どもをうんだら速やかに産卵箱から出してあげてください。
産卵箱は、メスとうまれた子どもが、うまく分けられるような仕組みの製品もありますので、確実とは言い切れませんが不安な方はそれを使用してみると良いかもしれません。

その産卵箱へメスを入れるタイミングを見るための兆候ですが「お腹が大きく黒っぽく」なっているメスを探してみるのがよいでしょう。

意外と小さなお腹のまま子どもを産むメスもいますが、それには最初は気が付きにくいかもしれません。
オスがメスを追い掛け回しているときなどはよく観察しましょう。

そのようなお腹が大きく黒っぽいメスは子どもを産む日が近いので、産卵箱へと隔離します。

ただ、黒い色素を持たない「アルビノ」の卵が黒くなく、確認が難しいかもしれません。
そういう場合は、もう少し良く観察して「稚魚の目」がお腹に透けていないかみてみましょう。

それでは、少し細かな隔離で気をつけたいポイントをお話します。

大量に隔離しないこと

産卵箱は狭いので、水槽と水を共有しているからといって多くの魚を収容すべきではありません。

産卵箱へは最初は一匹のグッピーだけを隔離しましょう。

産卵後のメスは気をつけて

産卵後のメスは体力を消耗しています。

本水槽に戻した後に、オスにすぐ追いかけまわされて疲れてしまわないように水草を多めに植えるなどをして逃げ場を用意しましょう。

狭い水槽の場合は、安価な「隔離ネット」等でメスをよけて数日エサを個別で与えてもよいでしょう。

◆子どもをうませよう

産卵箱へメスを隔離してから、どのくらいの期間で子どもがうまれるかを掴むのは少し難しいですが、あまり長期間いれておくとストレスになるということを覚えておきましょう。

だらこそ、隔離期間が短くてすむ産卵間近なメスを隔離をするのですが、その移し替えや、隔離期間中はできるだけ刺激をしないようにしてあげてください。

しばらくするとメスは子どもをうむことでしょう。

その場面に立ち会えれば良いのですが、なかなかそうはいきません。親魚が子どもを食べてしまったりしないよう、こまめに観察しましょう。

産卵の周期は28日といわれておりますが、それを完全に見極めるのはとても困難です。

初心者さんは、何日後くらいに生まれるとインターネットの記事などで読んだからというふうではなく、いつうまれても対応できるようにしておくことが大切なのです。

◆繁殖の悩み

その後はしばらく産卵箱で稚魚だけを育成する流れとなるでしょう。

そのまま「親に食べられない」サイズにすると良いと思います。

口にはいらないサイズになれば大丈夫でしょう。

産卵箱の中で、前途したスポイトでの掃除を行いながら、細かく潰した人工飼料や稚魚用のエサを与えて育てます。

グッピーはうまれてからすぐにそのようなエサを食べることができることが多いです。

(画像:小さな稚魚のも与えやすいテトラミンベビー

稚魚用の餌は稚魚が生まれる前から用意しておくのが大切です。

最初はこまめに少なめに、というのを心がけて一度に与えすぎないようにしてください。

成長に合わせ水を汚しやすくなっていきますからメンテナンスも気をつけましょう。

その間にまた、メスのお腹が黒っぽくなることもあるとおもいます。

しかし産卵箱は稚魚がはいっている、そういう場合はどうしたらよいのか悩まれると思います。

もちろんそこへメスをいれるわけにはいきません。

簡単にいえば、産卵箱を増やす、稚魚育成水槽を作り、稚魚をうつすという方法を取ればよいのですが、それはなかなかに難しいかもしれません。

そういう場合は諦めもかんじんなのです。

◆グッピーの繁殖の注意点

産卵箱で隔離する方法は、稚魚が親に食べられず成長するのでその生存率は水槽内で繁殖させるより高いものです。

産卵箱を増やしたり、稚魚育成水槽を別で用意したりして本格的な繁殖に取り組むのはとても楽しく良いものでしょう。

しかし、それができない場合、増え過ぎたら手に負えないということを視野に入れる必要があります。

グッピーを増やし続け、水槽内が限界に近づく前にその判断をしなければなりません。

グッピーの繁殖で一番気をつけたいことは、繁殖させすぎないということなのです。

もちろん、増えすぎたからといって逃すなどはしてはいけません。

そういう場合は最初に説明した、水槽内での繁殖に切り替えるか、それでも増え続ける場合はオスメスを分けて飼育するようにしましょう。

(画像:水槽内を仕切るセパレーター


水槽内を分ける「セパレーター」という商品もありますので覚えておきましょう。

全ての子どもを生かしてあげたい気持ちもわかりますが、それはそれで全てを育てる準備が必要になるのです。

確かに繁殖はいつも上手く行くとは限りませんが、グッピーはうまくいく場合が多いので特に気をつけなければなりません。

素晴らしい繁殖を楽しむためには、繁殖後を意識する必要があるのです。

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