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中級者向け?水槽用の底面フィルターの仕組みと使用方法

      2016/04/28

底面フィルターを使用した水槽はスッキリとした見た目で、また製品自体が安価であることから注目している初心者さんも多いと思います。

しかしその使用法などを見ていると「中級者以上向け?」と感じる方も多いかもしれません。

今回はそんな初心者さん向けに「底面フィルター」を解説していきます。

▼お知らせ
2016/4/28 記事に追記を行いました。

◆底面フィルターの仕組み

(画像:底面式フィルター

底面フィルターはその名の通り「水槽の底に敷いて」使用します。もちろんそのままではなく、その上に「砂利」や「ソイル」を敷くことでそれらを「ろ材」として利用していくのです。

水中ポンプやエアーポンプを利用し「水」を「フィルターの上に敷いてあるものの間」を通し「濾過バクテリア」を定着させることにより、水を綺麗にしていく…というのが底面フィルターの基本的な仕組みです。

これだけ聞いてもピンと来ない方は多いかもしれません。ここからは「そのよくわからない仕組みを理解するため」のお話をしますので、ぜひ読んでみてください。

◆生物濾過

生物濾過とは「バクテリア」を発生させその働きににより「有害なもの」を分解させ水質を保とうという「濾過方法」です。

細かく話してしまうと、これはとても複雑な話になってしまうのですが「底面濾過」は「生物濾過に特化した方式」なので、少しは知る必要はあります。

バクテリアはろ過材や砂、様々なものに付着しています。その数は最初は少ないのですが「正しい環境を用意」してあげることで増殖し「水を綺麗に」していきます。

一般的にバクテリアは「通水性が良く付着する面の多い場所」を好みます。まさにそれは「底面フィルターで通水させられている底に敷かれた砂利やソイル」です。ソイルや砂利、一粒一粒はとても小さいですが、水槽内に敷かれたその「表面積の合計」は「とてつもなく広い」のです。

その「広いバクテリアに適した面」を作れることが「底面濾過」の力そのものなのです。

だからこそ底面フィルターの上には「砂利やソイル」を正しく敷く必要があります。

金魚のような分の多い魚の飼育の場合はバランスを意識しなければならないことがあります。

底面フィルターは、飼育魚も含めた構成をしっかりと考えましょう。

◆何をどれくらい敷くのか

底面フィルターの上に「何をどのくらい敷くか」ということで濾過力は大きく変わるといえます。この選択が難しいことが多くの飼育者さんが手を出せない理由かもしれません。

(画像:ソイルと底面式フィルターのセット

ソイル、砂利…いろいろなものがありますがそれぞれに「メリット」と「デメリット」があります。それぞれの特性を把握し、ましてセッティングの方法を考えるなどは、初心者さんには困難なことでしょう。

それでは少しその難しい話の「決め方」について考えてみましょう。

①魚種から考える 金魚は不向き?

これが一番よいかもしれません。

底面フィルターを推奨、もしくは使用するのに適しているとされている種類は確かに存在します。

そのような品種である場合はある程度の「お手本」となる例が多く公開されていると思います。そういう点から組みあわせを覚え、セッティングしてみるのは一つの方法です。

金魚のようなフンの多い魚の飼育の場合は、全体的なバランスを意識しなければならないことがあります。

底面フィルターは、飼育魚も含めた構成をしっかりと考えましょう。

②水槽サイズを考える

「小さな水槽でスペースがないから」という理由で底面式を選択する人もいます。

たしかに狭い範囲でも大きな濾過力を産み出してくれるので「良い結果」につなげていくこともできます。

ここで大切なのは「理由が明確」なことです。使用法も「不安」があり、利用法も「あやふや」では、逆に選択肢の幅が広すぎて困難になります。

このようにある程度「目的を絞ること」で初心者さんでも「底面フィルター」の使用を成功に近づけることができます。

◆リセット方法を先にイメージしておこう

底面フィルターの使用法の中で「手入れ」が難しいことを理由に躊躇している方は多いと思います。

掃除用のホースなどで底の汚れを抜いていくことで、管理をしていくのですが「どうしても取れない汚れ」などがフィルター内に入り込んでしまい「通水性」が悪くなったりしすぎた場合は「底のものを全て取り出すリセット」をかけなければなりません。

「底の汚れを上手く抜けばリセットはいらない」と思っていても、その「上手く抜く」ということを実行するのが非常に難しいのです。微量なものがだんだんと溜まりいつか限界が来ると考えておくほうがよいでしょう。

定番の組み合わせである「ソイル」の場合は、どうしてもその特性上使用していけば「少しづつ崩れて」いってしまうので、その「粉が中に詰まる」などもあります。

少し難しい話になってしまいますが「チャネル現象」という「フィルター内部の一部の流れ」が悪くなった時におきる「あまり好ましくない現象」もあるのです。

このような理由から、底面フィルターを使用するときは、管理方法や手入れだけでなく、「リセット」を事前に学んでおくことが大切です。いざというときに焦らなくて良い準備をしておくことで「濾過力の高い」底面フィルターの能力を充分に利用することができます。

◆メリットの多いフィルター

生物濾過力が高い、これは単純なことですが、飼育の上ではとてもありがたいことです。また正しく底面フィルターを使用できれば「長い期間良い環境を安定」させることもできるのです。

メリットとデメリットは常に隣り合わせです。それを理解できた時には、底面フィルターはあなたにとって、とても使いやすい存在となっているでしょう。

例えば底面フィルターの話でよく言われる
「水が床全体にしっかりとまわるから悪いものがたまりにくい」
ということと
「底にフィルターがあるために汚れと悪いものがたまる」
というのはとても似ていることだと感じませんか?

「良い方向」にもっていく知識と、「悪い方向」に行った場合の対応、どちらも知っておくことがメリットを引き出す秘訣なのです。

◆どのような環境で使われているか知ろう

底面フィルターへの理解を深めたい時は「実際にどのような環境で使用されているか」を見てみると良いでしょう。

そうすることは「底面フィルター」の利点を知れるきっかけになるのです。

調べていくと底面フィルターは「ビーシュリンプの育成」や「小型の稚魚、繁殖水槽」で使用されている例が多いことに気がつくとおもいます。逆に水草水槽で使われることはほとんどありません。

前者はとても「水質に敏感」な場合が多いもので「底面フィルターの高い濾過力」を利用したものだといえます。逆に水草で使用されないのは「濾過器そのものがある底面」に根をはるため、相性が良くないとされるのが理由です。

底面フィルターにかぎらずその道具が「使用」されているのは必ず「理由」があるからなのです。

◆使いやすいフィルターとは

使いやすいフィルターを選ぶ時に「メンテナンス」のしやすさや「価格」ばかりに注目してはいけません。

まず、フィルターをつける本来の理由は「水をろ過するため」のものだということを忘れないようにしてください。

「安価で濾過力が大きい」といわれることの多い底面フィルターの「安価」と「濾過力が高い」ということを、それぞれ分けて考えることで「正しい底面濾過」を理解していけるかもしれません。

フィルター選びはとても悩むものかもしれません。しかしその仕組にはアクアリウムそのものを知るための要素がたくさん詰まっています。

底面フィルターだけでなく、多くのろ過器はとても単純な作りをしています。しかしその中にあるのはとても深い世界なのです。

補足:製品の選び方に関する追記 「直結や改造、おすすめ、レビューなどの見方」

底面フィルターは、エアリフトと呼ばれう形式の物が多いので、エアーポンプに繋いで使用することが多いです。

それは「いろいろなところでおすすめされている底面フィルター」が、そのエアリフトを前提とした話であることが多いということになります。

ただ、底面フィルターは改造もしやすく、外部などの他の濾過器と直結して使用できるなど、いろいろなバリエーションをもつものでもあります。

おすすめの口コミやレビューは、そのようなこともしっかりと意識しながら見るようにしましょう。

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