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初心者には難しい?クリプトコリネの水中栽培と水上栽培

      2016/10/24

クリプトコリネという水草があります。

このクリプトコリネというグループの水草は、ウェンティやバランサエという一部のものを除いて育成が難しいとされています。

今回は初心者向けのクリプトコリネのお話です。

▼お知らせ
2016/4/27 クリプトコリネと活着についての内容を追記しました。

▼植物をレイアウトした水槽「パルダリウム」を作ろう
>>パルダリウムの作り方。初心者の水槽、植物、環境の選択

◆クリプトコリネはなぜ難しいの?

クリプトコリネがなぜ難しいかと言われているのか、それはよく言われる溶ける水草だからかもしれません。

クリプトコリネの仲間は環境が変わるとその葉を溶かして新しい葉を出すという性質があるのです。

速い時は一晩で全ての葉が溶けてしまうのです。

いくつかの品種は極端な水質のみでしか生息しないので、そのまま消滅してしまうのですが、初心者向けと言われている品種は生え変わればとても強く、育成しやすい水草としても親しまれています。

※今回の育成方法で全てのクリプトコリネが育成できるわけではありませんのでご注意ください。クリプトコリネには難易度の高い品種も多く存在します。

クリプトコリネ・ウェンティ

(学名:Cryptocoryne Wendtii)

(画像:ウェンティ”グリーン”と呼ばれるもの)

とてもバリエーションの多いクリプトコリネです。

クリプトコリネの入門種として親しまれています。

クリプトコリネ・バランサエ

(学名:Cryptocoryne crispatula var. balansae)

(画像:後景に用いられるクリプトコリネ・バランサエ

長い水中葉を出すクリプトコリネです。

水槽の後景などでも使用しやすく、魅惑的な雰囲気のある水草です。

この二種は特に流通量も多いので、入手難易度も低いといえます。

◆クリプトコリネの植え方

クリプトコリネの仲間はサトイモ科の植物です。

サトイモ科の植物はその名からイメージする通り根の部分の芋がとても大切な植物です。

クリプトコリネを植えるときはその根を傷めないように優しく植えます。

また葉や軸の部分が折れやすいのでそれにも注意して植えていきます。

ポット入りの場合は根を圧迫してしまうので、優しく外して上げるようにします。

ポット入りの場合はいくつかの株にわかれることが多いと思います。

ポットをバラすときは乾燥させてしまわないように注意してください。

水質差が大きいとどうしても葉が溶けてしまう事はあるのですが、植える前に数日間水槽に浮かべておくと、適応しやすく葉が溶けにくくなるという話もあります。

同じ要領で、ポット入の場合はポットのまま底床に埋めしばらく育成して慣らしてからバラし、そこから植えていくという方法もあります。

クリプトコリネを植えるときはいろいろな意味で焦りは禁物です。

優しく植えたら、その場所から動かさないようにします。

クリプトコリネの仲間は植え替えを嫌うのです。

◆葉が溶けたら

葉が溶け出してしまったら、水草用のハサミなどでその葉を落としましょう。

手で優しく除去するのも良いのですが、慣れていないとせっかく植えたクリプトコリネが抜けてしまうかもしれません。

あまりにドロドロに溶けた葉は散らばりますので、ホースで水と一緒に吸い出してしまっても良いでしょう。

そしてそのまま新しい葉が出るのを待つのです。

クリプトコリネは完全に葉が無くなっても、根さえしっかりしていればそこから新芽をどんどんと出していきます。

まれに極度に合わない水質ですと根まで溶かしてしまうこともあります。

ウェンティやバランサエなどは比較的適応力が高いので、そのような事が少ないのも初心者向けだと言われている理由の一つなのです。

◆クリプトコリネの水上栽培

クリプトコリネの楽しみ方の一つに水上栽培という方法があります。

聞いてその通り、クリプトコリネを水中ではなく水上で栽培するという方法です。

クリプトコリネに限らず、水草の中には水中、水上と違う条件下で葉を出す物があります。

その水中に適応した葉を水中葉、水上に適応した葉を水上葉と呼ぶので覚えておきましょう。

水草の中には、水上用は水中ではだめになり、そこから新しい水中へ適応した葉を出すということもあります。

水草を水上に適合させることを水上化といいます。

全てのクリプトコリネが同じ方法で水上化させれるわけではありませんが、ここでは水上化させやすいと言われているウェンティを例に、初心者さんでも挑戦できる、できるだけ簡易的な方法を一つお話しま

 

①クリプトコリネを鉢に植えよう

水中育成で使用していたソイルなどを利用し、クリプトコリネ・ウェンティを鉢植えにします。

(画像:園芸用の小さめの植木鉢を流用すると扱いやすい)

素焼きの鉢を使用すると水をよく吸い上げるのでよいでしょう。

こだわりたい方はこの時に使用する土を探求してみるのも良いと思います。

多くの方々がこの用土選びで成長の具合が変わるという結果を出されています。

②プラケースにいれよう

(画像:プラケースを活用して簡易的な湿度を保てる温室を作ろう)

鉢植えにしたウェンティをプラケースに入れ、鉢がつかるくらいのカルキ抜きをした水を入れます。

プラケースのサイズは鉢植えが成長した時を考えて少し高さのあるものにすると良いでしょう。

大きめのものであればいくつか鉢を並べることもできます。

プラケースに限らず、ガラス水槽を同じように利用することもできます。

③蓋をしてエアレーションをしよう。

エアーポンプにエアーチューブ、エアーストーンという簡易的なエアレーションセットを使用して水を動かします。

プラケースによってはそのままの流量では強すぎると思いますので、一方コックなどを利用して勢いを調整しましょう。

(画像:エアレーションにより動いている水は腐りにくく長持ちする)

これは水の腐敗を遅らせるためと、水の蒸発を促し湿度を維持するためです。

この時蓋は必ずしておきます。

エアーチューブは細いので、プラケースの蓋を簡単な加工をすれば通すことが出来るでしょう。

蓋とケースの間にはサランラップを挟み、少しだけ通気するようにして高湿度を保ちます。

実質的な蓋はプラケースのものではなく、サランラップとなるわけです。

ガラス水槽の場合なども専用のガラス蓋やラップを利用して調整してみてください。

ただし、湿度を保ちたいからといって完全に密封してしまうと蒸れてしまうこともあるので注意しましょう。

また温度が上がり過ぎないかチェックするために水温計などをケース内にとりつけておければ安心です。

冬場などで水温が低すぎるのは問題ですので、そういう時はパネルヒーターなどで水温調整すると良いでしょう。

この状態でしばらく育成していきます。

④常湿化に挑戦しよう

湿度の低い環境へと慣らす方法です。

これはいろいろな方法がありますが、私のとった方法は徐々にラップの面積を減らして湿度を下げていくということと、霧吹きでの湿度、葉への水分補給を維持していくというやり方です。

そうすることで葉を慣らしていくのですが、ある程度、蓋とケース間のラップの面積を減らしてしまうと急に湿度の逃げが多くなりますので注意してください。

しかしこの常湿化、どのようなクリプトでもできるわけではありません。

ウェンティであっても日々の霧吹き、温度、空気中の湿度などにより状態が左右されます。

それに関しては、③の状態と、この④の状態のウェンティの成長の比較を手元でしてみればよくわかると思います。

もともと多湿を好む物の多いクリプトの水上葉なので、常湿化したからと安心せず日々観察するようにしてあげましょう。

 

このような方法でクリプトコリネ・ウェンティを水上化させることができます。

水中葉であったころとまた違う雰囲気の葉が出され鑑賞していてとても美しいと感じます。

(画像:簡易的なクリプトコリネ・ウェンティの水上化キット

クリプトコリネの水上化は多くの方が挑戦されていますので、より良い方法も見つけられています。

また長期的な維持となると、よりしっかりとした管理や植え替えが必要になることもありますので、しっかりと観察しクリプトコリネ・ウェンティの水上化がどういうものかを知っていきましょう。

この話を参考の一つにして自分だけのクリプトコリネの水上化方法を見つけてみてはいかがでしょうか。

補足:クリプトコリネは活着するのか

クリプトコリネがまるで、流木に活着しているかのような画像を見たことがある人もいると思います。

ただ、これはうまくポットをかくしてあったり、流木のくぼみにソイルがいれてあったりして、そう見せているだけだったりします。

基本的にクリプトコリネは活着するものではありませんので覚えておきましょう。

以下で紹介しているブセファランドラは、流木に活着する声質を持つものもありますので、気になる方は一度見てみてください。

▼活着する水草
>>ボルビディスにブセファランドラ!初心者の知りたい活着水草いろいろ

◆魅惑のサトイモ科

サトイモ科の水草は多く流通しており、そのファンもとても多いです。

(画像:ラメの入ったような葉の美しいブセファランドラsp”クダガン”

近年人気の高いブセファランドラや、古くから愛されているアヌビアス・ナナなどもサトイモ科です。

観葉植物の世界でもサトイモ科の植物は多く、調べていくと終わりがありません。

なんとなく植える水草から、興味を持って育てる水草へ。

そんな水草の入り口として、クリプトコリネの中では初心者向けと言われているウェンティやバランサエの育成に挑戦してみてはいかがでしょうか?

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