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クラウンテールベタに学ぶフレアリングの魅力の引き出し方

   

クラウンテールベタという魚をご存知でしょうか。

人気の高いペットフィッシュであるベタのバリエーションの一つで、独特の尾を持つ種類のことです。

今回はそんなクラウンテールベタのフレアリングの魅力を引き出す為のお話をしたいと思います。

この方法はクラウンテールにかぎらず他のベタにも応用出来ると思います。

この記事を参考にしながら、自分のよりよい飼育法へとつなげていってくれたら幸いです。

◆飼育法は基本的なベタの飼育を

(画像:クラウンテールベタ

飼育法としては通常のベタとして販売されている、トラディショナルベタと同様で構いません。

もちろん同じと言っても、よく見る「コップで飼える魚」扱いはしてはいけません。

どのようなベタも正しい扱いをしっかりと調べ、適切な環境を用意して飼育をしてください。

そしてもう一つ、クラウンテールベタはトラディショナルベタに比べて、尾ひれが重たくないぶん跳ねた時に飛び出してしまう危険は高くなりますので注意してください。

クラウンテールベタの飼育には必ず蓋を利用するなどで対策をしておきましょう。

蓋をするときは密封せず、通気用の穴を開けておくのも重要です。

まずは健康に飼育する、これはフレアリングを楽しむ前の最低条件です。

◆クラウンテールの成長

クラウンテールは軟条やレイと呼ばれるヒレの筋の様な部分が突き出るようにして伸びるため、あのようなギザギザとした状態に見えるのです。

そのヒレを楽しむのはいつから飼育してもできるのですが、可能であれば若い個体を飼ってみるのも一つです。

何故ならクラウンテールのあのヒレは、若いうちにはそう長さがなく成長するにつれて伸びていくからなのです。

個体差があるので確実には言い切れませんが、身体が小さくレイの短いものはまだ若い個体であることが多く、いろいろな可能性を秘めていると言えるのです。

ベタはある程度若いうちからフレアリングを行います。

もし貴方が若い個体を入手できれば、成長していくフレアリングというものを体験できるでしょう。

◆クラウンテールの誤解

販売されているクラウンテールを見た方の中には、あまりヒレが大きくなくて地味だと言う方もいます。

しかしそれは大きな誤解です。

ベタはじっとしていることもよくある魚です。

(画像:ヒレを開いているクラウンテールベタ

もともと細長い連続する形状のヒレであるクラウンテールは、そんなじっとしている時にはハーフムーンやトラディショナルベタのような大きなヒレをもつ種類と比べると小さく見えてしまうのです。

実際にフレアリング(オス同士などの威嚇行動でヒレを広げる動作)をさせるとその小さく見えていたヒレが一斉に広がるので、とてもスピード感のある動きを感じることができます。

あの閉じている状態から一瞬で広げられる細く伸びたレイ。

移動する度に一度閉じ、また広げられる時の緩急のついた美しさ。

そんなフレアリングを楽しむためのコツは実は簡単なことなのです。

①少し広めのケースを

クラウンテールベタのフレアリングを満喫するためには、少し広めのケースを用いると良いでしょう。

1リットルほどの小さなケースでは身動きを取れる範囲が狭く、その魅力を引き出すには少し足りないのです。

容器を3リットル程度、水深が15センチほどのものへと変更するだけで、その動きを堪能できるはずです。

レイアウトをする場合はシンプルに、空間を広くとりできるだけその動きを妨げないようにします。

また、水質の悪化も水量が多くなれば少ない時に比べて多少なりとも軽減されるので、美しいヒレを守る水質の管理もやりやすくなることでしょう。

②容器は平らな面を持つものを

ベタの飼育ではよく丸いビンなどが用いられますが、おすすめしたいのは平らな面を持ガラス水槽やプラケースです。

容器を特徴的なものにして全体を楽しみたい気持ちもわかりますが、湾曲した容器ではベタそのものがゆがんで見えてしまうのです。

(画像:観察も扱いもしやすい20センチキューブ水槽

鋭さのあるクラウンテールのフレアリングを観察するときは、できるだけそのままの姿が見えるようにしたいものです。

はっきりと見えるため、不調や病気の兆候を見つけやすいというメリットもあります。

④フレアリングをさせる時に見せるもの

個体によっては通常のフレアリングに用いられる、鏡で自分の姿を見せるという方法ではあまり反応しないこともあります。

そういった場合はスマートフォンなどの画面に、フレアリング中のオスベタの画像を表示して見せてみましょう。

そうやって見せる対象を変えることで、フレアリングをさせることができることもあるのです。

日に10分、15分と少し短めの時間でやらせるのも重要です。

あまり長くさせると飽きたようにやらなくなってしまうこともあるのです。

また、不調が見られるわけでもなくフレアリングをやらない時は、続けてやらせようとするのではなく少し間を置いてから再開するようにしてみましょう。

◆クラウンテールのメス

みなさんのよく目にするヒレの大きなベタは基本的に皆オスです。

余り見かける機会はないかもしれませんが、クラウンテールのメスというのもちゃんと存在します。

オスのように大きなヒレは無いですが、各ヒレがギザギザとしており特徴的な見た目をしています。

しっかりと育て上げると、小さいながらもとても存在感のある魚になりますので、オスだけでなくメスも飼育魚としてオススメです。

(画像:クラウンテールのメス

ベタはオスメスでヒレだけでなく体型や動きも変わってきます。

一度もメスを飼育したこと無い方は、是非経験してみてください。

飼育法は基本はオスと同じですが、飛び出しにはオスよりも注意してください。

メスであれば混泳が出来るという話もありますが、中には気の荒いものいますので絶対とは言い切れないことも覚えておきましょう。

◆魅力を引き出す飼育ということ

魅力を引き出すということを考えるためにはその魚を知り、健康に育成できるように知識、技術を身に着けていかねばなりません。

今回のような視点で個別に深く見ていけば、他のベタだけでなく、いろいろな魚をより楽しむことが出来るでしょう。

正直多くのベタが、ただなんとなく飼育されています。

中には不適切な飼育環境のまま寿命に届かず死んでしまっているものもいるでしょう。

その半面、しっかりと考えられ、独自の飼育法をもち観察を欠かさず健康に育てられているベタも存在します。

どちらにするか、どの程度まで考えるかは全て飼い主次第です。

ベタの魅力は、ベタだけでは引き出せないものなのです。

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