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飼育しやすく美しい、アルティスピノーサに感じるシクリッドの魅力

      2015/10/17

子育てする魚シクリッド。

アピストグラマ、ラミレジィ、ディスカス、ペルヴィカクロミス、フロントーサにフラワーホーン。

原種から改良品種までアクアリウムの世界で親しまれている魚達。

今回はそんなシクリッドの中でアルティスピノーサという魚にスポットを当ててみたいと思います。

アルティスピノーサ
学名:Microgeophagus altispinosus

◆飼育しやすいシクリッド

シクリッドの仲間は、極端な水質を好むものがいたり、サイズが大きくるものがいたりととても幅広いです。

初心者さんでは飼育が難しいと言われる種類も珍しくありません。

気の強い魚の多いシクリッドは基本的にどんな種類でも中級者以上、そんな話もよくあるほどです。

そんな中でこのアルティスピノーサは比較的飼いやすい部類に入ります。

水質にあまりうるさくなく、餌もわりとなんでもよく食べる。

これはとても飼育する上ではありがたいポイントでしょう。

(画像:ラミレジィ

アルティスピノーサは種類としては、アクアリウムショップでもよく見かけるラミレジィと近い魚です。

小型なラミレジィと比べ、アルティスピノーサ10センチ近くに成長するやや大きくなる魚なので、敬遠されてしまうこともありますが、逆を言えば体力のある魚ですので飼いやすいとも言えるでしょう。

アルティスピノーサは繁殖もそこまで難しくないと言われますが、ここからは彼らをまず飼育するという観点から見ることで、シクリッドという魚の魅力に迫ってみようと思います。

◆アルティスピノーサの魅力

彼らの体色は飼いこむことによって発揮されます。

ピンクに発色するヒレはとても美しく観賞価値は非常に高いです。

それに、成魚になると身体の高さと厚みが出て、迫力のある魚に変わります。

アルティスピノーサの魅力は飼い込まないとわからないと言えるかもしれません。

小型魚とは呼べない大きさになるアルティスピノーサ。

しかし大きいと言っても単独であれば45センチ水槽などでも飼育できるサイズです。

むしろこの迫力、体型を持つ魚でここまで小さく入手もしやすい魚はむしろ珍しいと言えるのではないでしょうか。

行動も面白く、低層付近を止まったり動いたりと愛嬌があり、下に落ちた餌などをついばむ姿なども見られるのです。

他のシクリッドにも言えることですが、縄張り意識が高く自分以外の魚に攻撃的になる一面はあります。

シクリッドの中では温和な方だと言われるアルティスピノーサも混泳は必ず大丈夫とは言えません。

しかし一匹でも充分に見応えも育てがいもある魚…それがアルティスピノーサです。

あまり大きくない水槽内にシクリッドの迫力と美しさを。

自分が育て上げた実感を味わあせてくれる魚です。

◆アルティスピノーサの飼育法

まず、水質はアルカリ性に傾かないように注意してください。

例えばサンゴ砂などは水質をアルカリ性に傾けてしまうのでよくありません。

またレイアウトに石を多用しないようにすると良いでしょう。

やや弱酸性によった水質で飼育すると調子も発色も良くなることがあります。

レイアウトは流木などを使用してみると良いでしょう。

砂を敷くときに注意したいのが少し薄めに敷くということです。

彼らは底砂付近をウロウロしたり、沈んだ餌をついばむことが多いので砂に汚れが貯まるとエロモナス症という病気を引き起こしてしまう可能性があるのです。

この病気は治癒が難しく、それがもとで死んでしまうことも少なくありません。

砂を薄く、それは一つの予防手段なのです。

そうなると水草が植えにくくなりますが、ミクロソリウムなどの流木などに活着する種類を選択すればレイアウトも楽しめます。

また彼らは遊泳力の強くない魚ですから、そこまで大きな水槽でなくとも飼育が可能です。

ですがその場合も水質維持の観点からある程度の水量は欲しいので、45センチ水槽などを選択すると良いでしょう。

ただし長い目で見るのであれば60センチ水槽ほどの広さをもつようにしたほうが良いかもしれません。

その中に水草の多い場所、何もないひらけた場所、流木の影になる場所などとシチュエーションを多くすると彼らの行動の多彩さをしっかりと観察することが出来るのです。

(画像:ワイルドものも流通しているアルティスピノーサ

うまく環境づくりできれば小型カラシンなどと混泳させることも可能です。

その場合は口に入らないサイズのものにすると良いでしょう。

餌は比較的なんでもよく食べますが、ワイルドもの(野生採集個体)の場合は人工飼料にすぐ餌付かないことがあるので覚えておきましょう。

冷凍アカムシなどは好んで食べますので用意しておくと良いかもしれません。

(画像:ひかりクレストディスカス

オススメの人工餌にひかりクレストディスカスというものがあります。

いろいろな餌をバランスよく与えたいものです。

餌は与え過ぎに注意し、少なめをこまめに与えるようにして体型を維持してください。

また、かれらの生態を考えると水流は強すぎないほうが良いでしょう。

◆アルティスピノーサに学ぶシクリッド

冒頭に話したとおりシクリッドと呼ばれる魚は本当に幅広くファンが多いものです。

シクリッドは見た目だけでなく、その行動が興味深く見ていて飽きない魚だと言われています。

実際にシクリッドを飼育していると、驚くほどいろいろな表情を見せてくれるものです。

古くからアルティスピノーサは飼育しやすいのでシクリッドの入門種としても親しまれていました。

魚の美しさを引き出すという面白さをアルティスピノーサで知り、シクリッドの飼育にはまっていったという方も少なくないのではないでしょうか。

アルティスピノーサは常にショップにいる魚ではありません。

入荷しているのを見かけたら、その水槽を覗いてみてください。

たいていはまだ若い個体で、可愛らしい顔をしていることでしょう。

そんな彼らに心惹かれた方は、しっかりと育て、立派な成魚にしてみてください。

その時には、言葉で言い表せれない生命の美しさが、自宅の水槽内を泳いでいるはずです。

今回のお話の魚は…

ミクロゲオファーガス・アルティスピノーサ
学名:Microgeophagus altispinosus
全長:10センチほど
水質:弱酸性~中性(ワイルド個体は弱酸性の方が良い場合が多い)
水温:26℃前後
水槽:単独であれば45センチ規格水槽から飼育可能
餌 :人工飼料や生き餌、冷凍アカムシなど
混泳:縄張り意識を持つので注意が必要 特に同種間では争うことがある

※パピリオクロミス・アルティスピノーサと記載されているのも本種のことです。

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