Guppy(グッピー)|熱帯魚アクアリウム入門WEBサイト

熱帯魚やメダカ等のアクアリウム入門サイトです。各魚の飼育に関するお悩みを解決していきます。グッピー、ベタ、アカヒレ、ミナミヌマエビ等様々な魚の飼育方法を公開しています。

コップのアカヒレ、ベタが病気に!続・初心者が飼育しやすい魚の条件

      2015/10/22

コップで飼育できるとして販売されていることもある、ベタ、アカヒレ。

これはとても大きな落とし穴です。

今回はそんなコップで飼えると言われていることについて考えてみようと思います。

このお話は、初心者向けの魚のポジティブな面だけでなく、あまり語られないネガティブな一面を知ることから、より飼育への理解を深めていこうと言うシリーズです。

このお話の前半となる[ネオンテトラ、グッピーが死んじゃう?初心者が飼育しやすい魚の条件]も合わせてご覧ください。

◆コップで飼えたら上級者

コップ。

それはとても狭く小さな容れ物です。

もしそこでベタやアカヒレをしっかりと飼育できたら、それは上級者だと言えるかもしれません。

もちろんそれはあくまで、しっかり飼育ということです。

多くの方が目にしたとおり、一時的に彼らをコップにいれておくことは事実可能です。

それは彼らが、一時的にはそのような環境に耐えられるという一点では、そこそこ強いからなのです。

しかしその中で、充分に寿命をもたせ、体調を維持していくのはとても難しいのです。

そのような不適切な環境では彼らの体調は悪い方へと進み、取り返しの付かないダメージが蓄積してしまうことも珍しくありません。

コップで飼える魚とは、正確にはコップのような過酷な環境でも一時的に耐えて死なないだけ…という魚なのです。

この一時的というのがとても問題で、その姿を見た初心者さんたちがこの環境のまま飼育できると勘違いすることが実際に多いのです。

◆コップでおきる病気

コップだからこそ病気は起きやすい。

これは当然です。

水質の悪化、温度差…水量が少ないからこそ、このようなうな病気を起こしてしまいやすくなる状況が簡単にできてしまいます。

(画像:アカヒレ

コップで飼うのが難しいというのは、その温度差、水質の悪化をあの小さな容器で起こさないようにするということが難しいとも言い換えれるのです。

環境に適応力のある生き物でも環境の急変には耐えられないことがある。

これは多くの生き物に共通することです。

一時的に元気にしていても、何かをきっかけにそのバランスは崩れます。

コップほど小さくはないですが、ボトルアクアリウムなどの小型容器で上手く飼育されている方はそのあたりのバランスを考えてちゃんと対応しているものです。

◆ショップの不思議

熱帯魚専門店でも、ベタやアカヒレは小さな容器で飼育販売されていることが多いと思います。

それを見て、どうして専門店なのにこんな環境で飼育しているのだろうかと不思議に思う方も多いでしょう。

もちろんすべての店に共通する話ではありませんが、そこには初心者さんがコップで飼育するのとは大きな違いがあるのです。

長い経験を積んだスタッフさん、そしてそこにある水、管理技術。

そのような状況に置かれているからこそ、その状態でも健康を維持しているのです。

それは、お店側が前の項目でお話した通りの難しい壁をクリア出来ているからなのです。

だからこそ、お店は小さな容器で販売しながらも、お客さんにはあまり小さな容器で飼育しないようにと伝えれるのです。

それはこのお話の前半にあたる記事で紹介した、ネオンテトラやメダカのたくさん入った水槽にも言えます。

お店と自宅では大きく違うことがたくさんあるということは、購入する側も知っておくと良いでしょう。

◆コップ飼育はもったいない

コップ飼育は実はとてももったいない飼育方法だといえるのです。

ベタは当然のこと、小さなアカヒレでも、コップではその泳ぐ姿を満足に味わえません。

それは彼らの魅力を味わえていないということにもなるのです。

少し広さを用意するだけで、彼らの泳ぎは大きく変わります。

(画像:プラケース

コップから、安価な昆虫飼育で使用するようなプラケースに移すだけでも違います。

画像のようなプラケースでも飼育容器としてはとても小さいと言われるでしょう。

容器は大きい方が水温も水質も安定しやすいのです。

容器を選ぶときは、小さくて可愛いという見た目よりも、彼らがちゃんと泳げるゆとりを優先してあげたいものです。

◆正しい環境で飼育しても

彼らを正しい環境で飼育しても病気になる時はなります。

しかし、そのような環境にするために集めた情報や経験はその治療にも生きてくるでしょう。

また、水量が少ない環境は前の項目で話したとおり、温度調整、水質管理などが難しくなるものです。

もちろん、病気を治療する環境をつくるのも同じです。

病気が起きてしまってから焦っても間に合わない、もしくはその段階で新しい環境を用意しても魚がその変化についていけずに死んでしまう…

そんなことを起こさないためにも、健康なうちからある程度の飼育環境を用意しておきたいものです。

◆視点を変えて

コップで飼えると言われているのは、彼らの環境への適応力の高さを表していることでもあります。

そのポイントの見方を変えれば、色々なことがわかります。

そこまで難しい設備でなくとも飼育ができ、ちゃんと飼えば丈夫。

そういうことももちろん見えてきます。

このちゃんと、と言うのが難しいのですが、そこを知ることを拒否していってはどんな魚も飼育できません。

飼育者次第で変わる観賞魚の飼育環境。

飼いやすいと言われる魚だからこそ、そのマイナス面にも目を向けていきたいものです。

それはその魚を知ること、それに他ならないのです。

 - 魚飼育の知識