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ベタの白点病、コショウ病。死なせないための病気の特徴と予防と治療

      2016/02/19

熱帯魚ベタ。

飼育していたらある日突然身体に白い点が…

これは白点病、コショウ病と呼ばれる病気かもしれません。

今回はその身体に点がつくこの病気について、初心者さんに向けて詳しく解説していこうと思います。

治療法だけでなく、発症部位による違いや予防法などいろいろと触れていきます。

◆身体に点がある

身体に白い点、もしくは細かい点。

これはベタによく見られる病気の特徴です。

しかし、この点がつく病気、実は二種類あるのです。

白点病とコショウ病(ウーディニウム病、ベルベット病、サビ病)、予防も一部似たところのあるこの2つの病気。

この点のつく病気は、実はとても小さな虫の寄生(白点病とコショウ病ではつく虫が違います)が原因です。

気をつけたいのはコショウ病の点の大きさ。

これの体表につく小さな点は、白点病よりも細かく見つけにくいのです。

気がついた時には広範囲に渡っていた…そんなことにもなりかねません。

特にベタ飼育で用いられる湾曲した面しかないビンなどでは、ベタの姿が曲がって見えてしまいはっきりと見えないため見落としてしまうことが多いのです。

(画像:ベタは色彩によっても症状の見つけやすさが違う ※写真は健康な状態)

治療には、グリーンFリキッド、メチレンブルー等を用いた薬浴治療をされることが多いのですが、これは期間が長くベタへの負担もかかるものです。

この病気に対しては、短期間の薬浴では、病気の特徴上再発させてしまうことも多いので、1周間ほど行うことが多いのです。
※薬浴は状況、使用法などをしっかりと理解して行ってください。

薬浴についてやるかやらないかは自己責任な部分も多く、飼育者さんにより考え方も違います。

例えば、

①しっかりと規定量で薬浴することで病気を根絶するのを狙う

②魚への負担を考え初期症状の時は塩浴などの負担の少ない治療法をとる

③薄めの薬浴をして様子を見て、だんだんと濃度をあげていく

このくらい極端に意見が別れることも珍しくありません。

このどれもが正解は決めれないのが魚の病気。

同じ治療法のようでも、薬の濃さ、水量、環境、水換えのペース…いろいろな要因で結果も変わります。

魚により、同じ病気に耐えられる期間も違います。

長い飼育経験のある人でも、薬浴、塩浴は難しいと言う事であることを覚えておきましょう。

慣れていないとどうしても100%治療できる方法を探してしまいますが、それでは中々答えが見つからないのです。

 

また白点病の治療のために「水温を上げる」という方法がよく紹介されているのを見たことがある人も多いと思います。

白点病が苦手とする28℃(~30℃)くらいまで水温をあげることで、病気を治癒させるという方法です。

実際にこの治療方法は効果的ですが、いきなり水温を上げ過ぎないように注意しましょう。

丸一日かけてすこしずつ、すこしずつ。

そのような感じで調整していきます。

どの程度のペースであげるかは個体により違うので一概には言えません。
一つの目安を出すのなら、一回の調整で0.5℃程度。

水温が設定温度になったらすぐには上げず、そのまましばらくベタを慣らしてからまた0,5℃上げる。

このようなかんじで行うと良いかもしれません。

 

このような場合を考えると、ベタの飼育で使用するのは「温度固定式」のヒーターではなく、温度を買えられる「サーモスタット」がついたタイプを使用すると良いでしょう。

そのサーモスタットを使用して、ベタの様子を見ながら水温を上げていきます。
▼ヒーターについて基礎知識をつけよう。
>>熱帯魚が煮魚に?ヒーターの使用事故を起こさないための3つの約束

それではここから、この病気のより具体的な話へと進んでいきましょう。

◆点の付いている場所による違い

これらの点のつく病気は、つく場所により状況が違うことがあります。

体表についているのであれば、わりと早期であればそう難しくなく治療できることが多いです。

しかし、そうではない場所というものが存在するのです。

その中でも一番怖いのはエラ。

水中から酸素を取り入れるためにある大事な器官、エラ。

この部分をやられてしまうと呼吸困難になり死んでしまう確率が高くなるのです。

エラについた時は早く治療しなければ猶予が短い…そういう可能性の高い場所であることを覚えておきましょう。

◆薬浴の期間について

薬浴。

これは文字通り魚用の薬を使用して治療することです。

これらの病気の治療には、グリーンFリキッドやメチレンブルーなどを使用している方が多いようです。

最初の項目でもお話したとおり、白点病、コショウ病の治療は約一週間の薬浴を行います。

薬浴を初めてしばらくして点が消えた…その段階で薬浴をやめず、その後もしばらくやらなければならないのは、病気の原因である虫の特性への対策でもあるのです。

専門的に知ろうとするととても難しいのですが、薬浴して治っているように見えて再発しているときは、もしかすると薬浴の期間が短すぎた…という可能性もあるということを覚えておきましょう

また、長い薬浴は、環境によっては期間内での水換えを必要とすることもあります。

特に水量が少ないビン飼育などでは一週間同じ水で…というのは難しいかもしれません。

最初に水量に対しどのくらいの薬液を使用したか覚えておきましょう。

◆予防

初心者さんに特に覚えておいて欲しいのがこの予防です。

今までお話したとおり、病気が出てしまうと、いつも必ず同じ方法で治せるとは言い切れないのが魚の病気だからです。

もちろん予防に努めていたつもりでも病気を出してしまうことはありますが、それをしているかしていないかでは大きな違いがあります。

この予防はある意味では飼育の基本ともいえます。

①水温差を減らそう

ベタの飼育では水温差に気をつけなければなりません。

彼らは熱帯魚ですので低温には弱い生き物なのはご存知だと思います。

しかしそれだけでなく温度差にも弱いのです。

一日の中で大きく温度差が出てしまうとそれが原因で白点病を発症してしまうことも少なくありません。

小さなケースは特に、置き場所や加温方法によっては温度差が出やすくなります。

(画像:熱帯魚の飼育で水温計は必須)

特に温度というものは朝方などの人が見ていない時に落ちていることが多いです。

ベタの飼育でよく使用されているパネルヒーターは、本来水を温めるものではないのでそのような時間帯に追いついていない時もあるのです。

自分が起きている間の水温計の数字だけをあてにせず、必ず確認してあげるようにしてください。

水温は、水槽の大きさ、形、蓋の形状などでも左右されることを覚えておきましょう。

②水質を維持しよう

ベタの水槽はいろいろとあると思いますが、特に気をつけたいのはビンなどで飼育されている場合です。

この場合は、水質の悪化も早くこまめな水換えが必要となるのです。

水が悪くなるとコショウ病などは発症しやすくなります。

1リットル程しかない容器の水質を維持するためには、2~3日に一度水換えをしなければならない、そう考えている方も多いのです。

この水換えの時に温度差をださないようにすることも大切です。

③状態を頭に入れておこう

見つけにくいコショウ病、勘違いしやすい白点病。

これらを早く見つけるためには、それがどのようなものかを知っておく必要があります。

単純に言えば、画像検索でも良いのでできるだけ多くの症例を見ておくと良い…ということになります。

(画像:ベタ

それともう一つ、自分のベタの健康な時の状態をしっかりと頭に入れておきましょう。

そうすれば様子がおかしい時に気がつきやすくもなるのです。

◆よくある病気

よくある病気である、白点病、コショウ病。

今回はこの2つの病気の違いについては余り触れていませんが、もちろん差があります。

似たような対応をするものではあるのですが、ちゃんとその違いを理解しておけばよりよい治療ができるでしょう。

この二つの病気は古くから確認されているため、対策、予防などはいろいろな方法があります。

使用する薬の種類に関しても多くの意見があります。

しかし、何度もこの記事でお話したとおり、これを100%どんな状況でも、誰でも治せる方法はありません。

それを知らずに、見ただけの情報を完全に鵜呑みにするのは場合によっては危険なのです。

予防に努め、早期発見に努め、病気が出てしまった場合はできるだけ状況に合わせた治療を行う…

それはやはり日頃の観察と世話が大切なのです。

 - ベタ