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ディスカス?アロワナ?ベタ?ベアタンクという飼育スタイルに学ぶ

   

ベアタンク。

ディスカスやアロワナの飼育でよく耳にする言葉です。

ちょっと特殊な飼育法のように聞こえるベアタンク。

今回は初心者に向けてこのベアタンクについて解説していきます。

今回のテーマは『私の知らない飼育法』

自分のやっていないスタイルを知ることで。今の飼育に活かせることがあるかも…そんなつもりで読んでみてください。

◆ベアタンクってなに?

ベアタンク、それは一言で言うならば底に何も敷かないという飼育法です。

砂も、ソイルもなにもありません。

とてもシンプルな水槽内。

(画像:ベアタンクで飼育される事の多いディスカス

飼育魚によっては必要な流木などがいれてあることもあります。

しかし砂はありません。

それを何故かと知るためには、砂やソイルを入れる理由について少し知る必要があります。

それではまずはそのお話から簡単に説明していきましょう。

◆底床のメリットとベアタンク

底床、いわゆるそこにいれる砂やソイルを水槽に入れるメリットは、見た目だけでなく魚を落ち着かせたりする効果があります。

それ以外にも、水を浄化してくれるバクテリアの住処となり水槽全体の濾過力の向上にも繋がるのです。

それでは、何故ベアタンクはこれらのメリットを捨ててしまうのでしょうか?

それは底床のデメリットである汚れがたまりやすい、掃除が大変という面にあるのです。

いくらバクテリアの住処となるといっても、それのみで全ての汚れが分解されるわけではありません。

それをある程度の期間をおいて底床のメンテナンスや交換(ソイル等)をすることで維持していく…というのがよく知られた飼育法でしょうか。

ですが、今回の主題であるベアタンクは底床そのものがないので、その維持すらも無いという飼育環境になります。

それでは何故、そこまで極端な状態にするか考えてみましょう。

◆糞に食べ残しに水換え

ベアタンク、それは底の汚れをすぐに排除できる環境です。

ここまでのお話で気がついた方がいると思いますが、この方法は主に汚しやすい魚に使われるのです。

(画像:ディスカスハンバーグ

例えばアロワナなどの大型魚、その名の通り大きな彼らは排泄物の量も多いです。

ディスカスは、ディスカスハンバーグといわれる餌を使用するととても水が汚れます。

プレコは種類によっては流木をよく齧り、そして糞も多い…

そんな魚達がベアタンクでよく飼育されています。

もちろんこのどれもベアタンクでなければならないという魚ではありません。

しかしこれらの種類で多くの方がベアタンクを選択するのは、その方が管理しやすく、状態を保ちやすいからという理由でしょう。

もちろん底床がないぶんそこに住むバクテリアはいないことになります。

それを補うのは水換えであったり、濾過力の高いフィルターやろ材であったりするのです。

ベアタンクはこのように一つの大きな要素を切り捨てることで環境を作るという方法なのです。

◆身近なベアタンク

初心者さんにはベアタンクはやはり馴染みのないものかもしれません。

それはベアタンクで飼育される魚が初心者向きではないからでしょう。

しかし意外と身近にベアタンクのメリットを活かした飼育はあるのです。

例えば、金魚。

(画像:ベアタンク飼育の金魚を見たことはないだろうか)

よく食べ、糞が多い金魚は意外とベアタンクで飼育されることが多いのです。

そして同じような理由で、魚ではありませんがミドリガメ(アカミミガメ)などの水棲傾向の強いカメも飼育されています。

他にも初心者アクアリストさんに身近なのはベタでしょう。

ベタの小さな水槽に砂をしか無いのはこのベアタンクの利点を活かしているためなのです。

▼ベタの底床 ベアタンクについてはコチラ
>>ベタに底床(砂利やソイル)は必要?適していない砂ってあるの?

それ以外にも隔離して薬浴させるときはほとんどがベアタンクです。

薬浴でベアタンクにする理由は薬の種類などにもよりますが
・底床によっては薬効を薄めてしまう=薬浴自体が無意味になる
・バクテリアが薬により死ぬ=水質悪化の原因となる
・管理を簡略化すること=魚の負担をできるだけ減らす
などの理由があるのです。

このように、ベアタンクというものは実は身近であったりもするのです。

◆水底いろいろ

今回のお話のベアタンク。

これは必ず正解であるわけではありません。

ベアタンク向きといわれていても底床を利用して良い方へともっていく飼育者さんもたくさんいます。

逆に底床を使う魚をベアタンクで上手く飼う方もいます。

今回知って欲しかったのは、どのような飼い方も良い点、悪い点があるということです。

もっというならばそれを良い物、悪い物へとするのは飼育者さんの腕次第ということなのです。

こうすれば大丈夫というものが無いアクアリウムの世界だからこそいろいろな飼育法の表裏を知っておきたいものです。

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