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知っておきたいミナミヌマエビが産卵し、抱卵した時の対処方法

   

ミナミヌマエビの繁殖は比較的容易です。

その繁殖の過程に、「ミナミヌマエビが産卵した卵をお腹に抱えて守る”抱卵”」があります。

今回はそんな「抱卵個体」の扱い方についてお話をします。

抱卵とは

(画像:ミナミヌマエビ

ミナミヌマエビのメスは、産卵した卵を「稚エビが孵るまで」お腹に抱えて守ります。

水温により差は出ますが、数週間もその卵を抱えていることもあります。

また非常に多くの卵を持つメスもいたりして、一概に「抱卵している状態」がどんなものだとは言い切れません。

ただ「抱卵」しているメスは少し、「弱いもの」だとして扱ってあげるのが良いです。

これからその理由と対策について解説します。

卵という荷物を抱えた状態

産卵数にもよりますが「卵しているメスは、抱卵していないメスよりも動きが鈍くなります。

単純に「卵」という負担を抱えているわけですから当然です。

観察していると、多めに卵を持ったメスほどあまり明るい時に動くことを好まず、目立たない場所にじっとしていることが多いです。

自然界でも普段は石の下にできた空洞等に身を隠しています。

そんなメスも夜、暗くなってからは餌を探して出てくることがあります。

なので抱卵しているメスがいる時に給餌をする場合は「暗くなって」から行うとよいでしょう。

脱皮をさせてしまわないように

エビの仲間は「水質が大きく変化」すると脱皮を行うものが多いです。

もちろんミナミヌマエビもそういった傾向があります。

脱皮をしてしまうと、同時に抱卵した卵もとれてしまいます。

お腹にいるときは親が卵に水流を送ったりと世話をしているものなのですが、脱卵してしまうとそうは行きません。

そうさせないために、抱卵した雌がいるときは、「水質を急変」させないことが大切です。

抱卵個体を見つけたら、水換えの量をあまり多くしないなどの配慮でその対策をしてください。

隠れ家を多めに

最初にお話したとおり、卵を抱えたメスは動きが鈍くなります。

また「生まれてくる稚エビたちの隠れ家をもとめているかのように」暗がりを好むこともあります。

抱卵個体には隠れ家になる場所を、用意してあげることで落ち着いて卵を守れるようにしてあげましょう。

ウィローモスのような水草を事前に水槽内で育てておけば、隠れ家兼稚エビの餌場にもなりやすいのでオススメです。

隠れ家にするときのポイントはエビがつかまりやすい事。

飼育者によっては足場と隠れ家を兼ねるため、「鉢底ネット」を使用する人もいるようです。

鉢底ネットが好まれる理由は通水性が良く、尚且つ程よく水流を弱めてくれるからでしょう。

そういった場所はエビにも好まれやすいです。

稚エビは自然界では「流れの弱い浅瀬」にいる事が多いですから、そういった環境に近いのかもしれません。

(画像:スポンジフィルター

また隠れ家のようにエビが使用する場所に、「スポンジフィルター」があります。

こちらは餌場としても機能しているようで、飼育していると抱卵個体が長くそこにいるのを見ることも多いと思います。

上部フィルターや外部フィルター等は、稚エビの吸い込み防止も兼ねて「ストレーナースポンジ」を給水側につけるようにするとよいでしょう。

ある種それらのスポンジは「給餌を兼ねた」理想的な隠れ家といえるかもしれません。

混泳水槽のミナミヌマエビ

ミナミヌマエビの繁殖を狙うときはできるだけ、混泳しないほうが良いのですが、もし「混泳水槽のミナミヌマエビが抱卵したらどうしたら良いか?」ということについてもまとめておきます。

しっかりと水草が植えてある等、隠れ家が多い時は混泳水槽でも繁殖していくことはあります。

ただ、抱卵個体、そして産まれてきた稚エビは狙われやすく、その命を落としてしまうかもしれません。

魚がいると抱卵個体が臆病になる場合もあります。

もとより小さなエビは自然界では、「魚に食べられる」事の多い存在ですから、抱卵しているとより敏感になるのは必然なのです。

前途したとおり、抱卵個体は自然界でも身を隠していることの多い状態です。

もし、混泳水槽で抱卵個体を発見した場合は、隔離を行うのが確実です。

その時は真新しい水を使うのではなく、必ず「元いた水槽の水」を使用してください。

ただでさえ環境が変わりますから、水質の変化は極力抑えたいのです。

その後の水換えの頻度を下げるために、「水槽の水は多めに」もらうようにします。

ただ、隔離するということは「新しい環境の維持管理」をするということでもあるので簡単な方法ではありません。

エアーポンプで水槽の水と循環させることのできる、魚用の産卵ボックスを隔離に使用すれば維持は楽になりますが、「エビが登って脱走」したり「隙間から生まれた稚エビ」が逃げてしまわぬように注意が必要です。

よく観察しよう

抱卵している個体がいる水槽で大切なことは、稚エビを見落とさないことです。

透明でとても小さな身体は気をつけていないと、水換えの時に一緒に吸い出してしまう危険があるからです。

水槽の中をよく見て、「小さなエビ」を見逃さないようにして下さい。

稚エビはいろいろな場所に隠れていますので、一匹みかけたら「それなりな数」存在すると思ったほうがよいです。

水槽から水を抜くときは、「エアーチューブの先にエアーストーンをつけたもの」や「ホースの先にストレーナースポンジを取り付けたもの」等、吸い込み対策をしたものを使用すると楽にできます。

最後に

抱卵個体でもミナミヌマエビは「比較的強い」品種なので、扱いさえ間違わなければ稚エビが孵るところまでつなぐのもそう難しくありません。

上手く繁殖させれれば、様々な大きさのエビが同じ餌を食べている様子も見れるでしょう。

そんなためには、抱卵個体は動きが鈍く、隠れたがるという事を忘れないようにしてください。

心配な方は前途した「スポンジフィルター」を最初から水槽内に取り付けておくとよいでしょう。

抱卵しやすい種類だからこそ「抱卵することを見越した飼育」が大切です。

ミナミヌマエビがお腹に抱えた卵を守る姿は、とても生命力に溢れ、生命の神秘を感じられます。

あなたの水槽の中に抱卵個体を見つけた時は、その姿をよく観察してみてください。

 - ミナミヌマエビ