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無加温飼育できる熱帯魚?ゼブラダニオに学ぶ熱帯魚の低水温飼育の話

      2016/04/28

丈夫で飼いやすい熱帯魚、ゼブラダニオ。

そんな彼らは無加温(ヒーター無し)飼育ができるという話があります。

今回はそんなゼブラダニオのお話から、あまり語られない熱帯魚の無加温飼育について考えてみようと思います。

(画像:ゼブラダニオ

▼ゼブラダニオの基本についてはこち
>>強くて綺麗で飼いやすい?正しく知りたいゼブラダニオの飼育と魅力

◆ゼブラダニオの無加温飼育について

ゼブラダニオは数ある小型魚の中でもトップクラスに丈夫な魚だと言われています。

確かに彼らは水質への適応力も高く、水温耐性もあり、動きも俊敏でなんでもよく食べます。

ここまで聞くととても簡単に飼育できるように聞こえます。

そんなゼブラダニオについて調べていると、無加温で飼育しているという話も、ちらほら出てくると思います。

しかしそれについて極端な意見を言うならば、あえて無加温で飼育する必要はない魚だとも言えます。

元々インドに生息するゼブラダニオの好む水温は25℃前後。

一般的な熱帯魚と余り変わりません。

ただ彼らは他の熱帯魚より温度に対して強いという面をもつだけなのです。

低水温で飼育する場合、それが原因で白点病などを引き起こす可能性もあり、あまりおすすめできません。

実はゼブラダニオは、低温飼育できると聞いたりただ見たりしただけで、無加温飼育を試し失敗するという人が、実はとても多い魚でもあるです。

それでは何故低温飼育できる人とそうでない人がいるのでしょうか。

次の項目ではその事について少しお話ししようと思います。

◆低温飼育の条件

熱帯魚の無加温飼育。

リスクが高いのであまりオープンに語られませんが、そのことについてはいろいろと話が残っています。

もちろんその中には本当に一時的なものであったり、ただのつくり話であるものも含まれます。

その中でもゼブラダニオは無加温飼育の成功話が多いのですが、この話にも大きな落とし穴があるのです。

まずはその無加温飼育の話の最低水温にばらつきがあること。

それともう一つ、殆どの人がその話を、ゼブラダニオが水温何度まで耐えられたかというポイントでしか見ていないということです。

魚の飼育は水温だけでなく、水質、水量など様々な要素で成り立っています。

水温が適正であっても、他の条件が揃っていなければ体調を崩す魚がいることをまずは思い出してください。

本来加温して飼育すべき生物である熱帯魚の無加温飼育というものを見るときは、通常の飼育よりもシビアに他の条件にも目を向けなければならないのです。

もちろん飼育条件というものは目に見えないもののほうが多いですから、その判断はかなり難しいものとなります。

温度一つとっても、無加温飼育は水温差というものが一日の中でも生まれやすいことにも注目しましょう。

その温度差により、生体の状況は大きく変わることもあるのです。

そして同じように見えるゼブラダニオにも個体差があります。

低水温に耐性のついた個体、そうでない個体というものがあり、当然ながらそれにより結果も変わります。

そしてその耐性は人為的につけれる場合もあれば、先天的なものもあるのです。

(画像:飼育魚だけでなく器具の知識もつけよう

低水温飼育を成功させたという熱帯魚の話。

その話の中には、その低水温が熱帯魚へ及ぼす危険の可能性について正しく触れているものが一つでも存在するでしょうか?

低温などの影響は、その場ですぐ出るとは限らないものだということを忘れないようにしましょう。

例えば白点病などは低水温が原因ですぐに発症することが多いですが、内臓にダメージがあった時は時間をおいてその影響が出ることもあるのです。

熱帯魚の死因は、当然ながら一般では完全に突き止めることは不可能に近く、基本的には憶測で語られます。

そのことにもしっかりと目を向けて、熱帯魚の低水温飼育に関する情報を見ていかなければならないのです。

◆水温の変化のメリット

水温差を利用する飼育法として代表的なものといえば、屋外でのメダカの飼育ではないでしょうか。

彼らは元々日本に生息しますので、条件さえ揃えれば無加温飼育が可能です。

季節のなかで生活をさせることで丈夫なメダカを作ることというのが、長年なされてきている事でもあります。

これは自然の力を利用した飼育です。

このような飼育法は数多くの魚でなされていますが、それには深い理由があるのです。

しかし元々生息する気候の違う場所の生き物は、同じようにはいきません。

それに養殖個体と自然採集個体という差もあります。

それどころか、日本生まれの日本育ちであるメダカの品種にも日光に弱いといわれているものが存在します。

屋外が良いと言われているメダカでも、室内飼育の方が良い結果が出る場合も少なくありません。

これほどに観賞魚の飼育とは多岐にわたり、奥が深いものなのです。

中には熱帯魚を一時的に水温差を感じさせ繁殖を促すという技法も存在するくらいです。
※特定の種類の話です、全ての繁殖には共通しません。

本来の飼育とは違う飼育法をする。

確かに、これは上手くいけば新しい発見に繋がるかもしれません。

しかし、それには裏付け出来るだけの知識、経験などが必要であり容易にやるものではないのです。

特殊な条件下での飼育とは、難易度を自ら高くしていく行為でもあるのです。

 - 魚飼育の知識