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夏祭り、金魚すくいの金魚はすぐ死ぬ?家に水槽があれば大丈夫?

   

夏祭りの金魚すくい。

それが初めて飼育した魚であると言う方は多いと思います。

今回はそんな夏祭りの金魚のお話です。

「お祭りですくっても家に水槽があるから大丈夫!」

「家族が金魚かってるから任せてしまえば安心!」

そんなことを思っている人も多いとは思いますが、実はそれにもとんでもない落とし穴があるのです。

しっかり金魚に関して学び、来年の夏には上手に飼えるようになりましょう!

◆金魚すくいの金魚

金魚すくい。

日本の夏の風物詩とも言える遊びですが、すくった金魚は持ち帰って飼育してもすぐに死んでしまうという話がよくあります。

それは何故でしょうか?

そこをちゃんと知ることは、金魚という魚を知ることでもあります。

それではまず、その理由をいくつか見ていきましょう。

①保管状況

生き物である金魚でも、その現場まで運ばれている以上、保管状況というものがあります。

夏祭りに使用される金魚は、大量に必要なため、観賞魚店などとは比べ物ならない量が一度に輸送、保管されることになるのです。

その時点で、水質は悪化し、互いの身体がふれあうことでダメージを負います。

これが病気、体力の消耗を引き起こしてしまうのです。

②当日

お祭り当日金魚は、多くの人の目に晒され、何度もすくおうとしては失敗というのを繰り返されます。

輸送、保管と引き続きダメージを受けているのです。

そのせいで金魚はさらに弱るのです。

③持ち帰り

今までは金魚すくいの金魚のお話でしたが、今度は金魚すくいをしたお客さん側の話です。

通常、観賞魚は購入した後すみやかに家へ持ち帰ります。

しかし金魚すくいをした人の中で、その後にお祭りに滞在せずまっすぐに帰宅する人がどのくらいいるのでしょうか?

まして金魚すくいの金魚は、観賞魚店てには比べ物にならないほどの簡素な袋にいれられています。

もちろん水の状況も良いとはいえません。

そんな中、お祭りに付き合わされる金魚はどんどん消耗していくのです。

◆受入状況

お祭りの金魚を持ち帰る。

そうした家にはその金魚を受け入れる準備ができているでしょうか?

それがあるかないかでその金魚の生存率は大きく変わるのです。

ほとんどの熱帯魚とよばれる魚は、意外と過酷な輸送状況で日本へやってきます。

その魚達は日本で安定した受け入れ環境でトリートメントされ店頭に並ぶのです。

お祭りの金魚にこの話をあてはめてみましょう。

ダメージを受け疲弊している金魚、それを受け入れる環境がない。

これでは死んでしまったとしても「お祭りの金魚だったから仕方ない」とはいえないのです。

(画像:金魚の飼育書

お祭り金魚の死因、それは魚を飼育するという知識がまるで無いことにもあるのです。

お祭りの金魚が全て死んでしまうわけではなく、ちゃんと生存している例もあることからそのことはわかるはずです。

もちろん、受け入れ準備をしっかりしていてもそれまでの負担により死んでしまう個体はいます。

逆に、受け入れ準備がなくとも丈夫な個体が運良く生き残る場合もあります。

しかし、ちゃんと飼育したい金魚を運だけにかけるのは少々酷です。

そしてもう一つ、とても大切なことがあります。

家に他の魚を飼育している水槽や池があったとしても、そこにお祭りの金魚をいれてはいけないということです。

お祭りの金魚は、その状況から病気になっていたり、発症していなくとも病気を持っていたりする可能性も高く一緒にすることで耐性のない元々飼育されていた魚が死んでしまうことがあるのです。

よくあるケースですが「家族に魚を飼っている人がいるから任せよう」という行為はとても迷惑をかけてしまうことなのです。

可愛いから持ち帰りたいのはわかりますが、そういったことにはちゃんと配慮しなければなりません。

◆補足 文化としての金魚すくい

金魚すくいの金魚が弱い。

これはある程度までは仕方のない話かもしれません。

文化という観点から見れば金魚とはそのような楽しみ方をされてきた魚でもあるのです。

もちろん一人の観賞魚愛好家としては、できるだけ良い状況で金魚が飼育されることをのぞみたい気持ちもあると思います。

ですが、それを安易に否定する前に、文化として目を向ける必要もあるのです。

もちろん大切な存在である金魚は、お祭り中に死なせるわけにはいきません。

金魚すくいならではの配慮がなされている部分もたくさんあるのです。

ただ何も知らずお祭りの金魚は死ぬとしてしまうのは、実は観賞魚を楽しむ上では少しもったいないことなのです。

(画像:金魚専門の雑誌も存在する)

金魚という歴史の中で作られた特殊な魚。

その金魚を語る上で、金魚すくいとはある意味欠かせない存在なのかもしれません。

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