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ベタは水流が苦手?フィルターの使用、調整はどうしたら良いの?

      2015/12/24

ベタは水流が苦手。

そんな魚であるベタに、フィルター(ろ過器)を使用するときは色々注意しなければなりません。

当サイトの他の記事でも何度も触れてきたこの水流の話。

今回はその水流について、より深くお話します。

◆ベタが水流が苦手な理由

ベタは元々水流が弱い所の魚だから、水流が強いのが苦手。

そういう話を聞いたことがあると思います。

その話をもう少し深く掘り下げてみましょう。

みなさんの目にするベタは、全て改良品種です。

ベールテールにハーフムーン、プラカットにクラウンテール。

このどれも野生には存在しません。

現在流通する野生のベタは「ワイルドベタ」としてこれらのベタとは区別されています。

(画像:改良ベタとはまた違うタイプであるワイルドベタの一種

ワイルドベタとよばれる魚の幅は広く、最初の話のように水流のない所に生息するものや、ある程度の水流がある場所に生息するものなどその特徴も様々です。

その中に今回の主役である改良ベタの元となったと言われている種類もいるわけです。

その種はあまり流れのない環境の魚だと言われています。

そして改良ベタは、止水(動かない水)で繁殖、維持をされてきたりと自然界の止水域よりさらに水流のない環境にいることがほとんどです。

(画像:大きなヒレを持つ改良ベタ

それに大きく改良されたヒレは水流の煽りを受けやすく…という理由もついてきます。

すべての個体に当てはまる話ではありませんが、ハーフムーンやベールテールとよばれるヒレの大きなベタが、プラカットやクラウンテールより泳ぎにくそうにしているのはそのヒレが原因です。

こうした理由から、ベタは水流を好まない、水流が苦手だと言われているのです。

◆水流で遊んでいるという勘違い

フィルターなどで水流をつけると、それに向かいベタが楽しそうに泳いでいる時があります。

この楽しそうというのが実はとんでもない勘違いなのです。

水流に逆らい泳ぐ。

これは遊んでいるわけではなく、本能による行動だったりする可能性もあるからです。

それは流されないようにするためなのか、上流から流れてくる餌を想像してなのかはわかりませんが、遊んでいるわけではないことがほとんどでしょう。

そうしているうちにヒレがボロボロに…

そんなことはよくあるのです。

ベタは、とても人に慣れやすく、飼い主の色々な動きに対してしっかりとリアクションをくれる魚でもあります。

だからこそ、そういう「ベタを擬人化したような」勘違いにつながりやすいのです。

ペットであるベタに愛情を注ぎ、コミュニケーションを楽しむことはとても良いことですが、同時に人間と魚の違いについてはしっかりと把握する必要があるのです。

◆ベタの水流対策と調整

ではベタにはろ過器を使用しないほうが良いのでしょうか?

これについては賛否両論です。

それに個体差もあります。

何匹かのベタの飼育を経験していると、どうしても水流に向かい泳ぎ続けてしまう個体や、止水のほうが調子の良い個体はいるものです。

しかし、その調子が良いというのも、もしかすると水流以外が要因となっている場合があるので、全て水流が悪いと出来ないのも事実です。

しかし数々の飼育データから推測するにはやはり、ベタの水槽にろ過器を使用するときは水流は弱めたほうが良いということは間違いないでしょう。

では水流の弱め方をいくつか紹介します。

①一方コックの使用による対策

(画像:あると便利な一方コック

エアーポンプを使用するタイプのろ過器であれば、一方コックという部品を使い流量を調整することができます。

②ろ過器選びによる対策

(画像:小型水槽に便利なスポンジフィルター

前途した一方コックは、外掛けフィルターなどでは使用できません。

外掛けでは水流が強すぎる小さい水槽の場合は、スポンジフィルターとエアーポンプの組み合わせなど調整できるものを選択するのも一つの手段です。

③水槽のサイズによる対策

水槽サイズが小さすぎる場合はどうしても水流が起きてしまいます。

水流からの逃げ場がないと常に負担がかかる可能性もあるのです。

水槽を少しゆとりのある大きさにすることで、水流を弱めるという考え方です。

④排水口の向きや改造による対策

排水口を一番近くの壁側に向ける。

そうすることで水流は拡散されて弱めることができます。

しかしこの方法はその壁から下方への水流を生み出しますので、ちゃんと確認が必要です。

また排水口を改造することで水流を弱める方法もありますが、こちらは難易度も高いので簡単には出来ないこともあります。

排水口にスポンジをつけたりして水が静かに広がるようにするなども有効ですが、フィルターへの不可なども視野に入れておきましょう。

また外掛けフィルターでスポンジで水流を弱める場合は、水がせき止められ水が溢れてしまわないように注意してください。

最初は大丈夫でも使い込みによる汚れによりあふれることもあります。

◆様子を見ながら

ベタの水流。

これは本当にデリケートな問題です。

しばらくは大丈夫でも、ある日調子を崩す。

もしかするとそれの原因は水流かもしれないのです。

問題ないという話を見聞きしたから大丈夫。

そう思い込まないようにしましょう。

ろ過器は確かに水流も生み出しますが、上手く使えば水が動くことで腐敗をおさえ、水質を維持することでベタにとっての良い環境を作ることもできます。

水流が苦手、と言われているからこそ、ろ過器の使用によるメリットだけを手に入れたい時はその使用法を飼育者が工夫してあげなければならない時もあります。

必ずベタの様子を見ながら。

最初はできるだけ弱めから。

そういう視点で安全策を探してみてみるのも良いかもしれません。

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