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熱帯魚や金魚の病気の治療と原因2:怖い病気エロモナス

      2016/05/03

前回に引き続き、今回も淡水魚の病気に関するお話です。

白点病、ウーディニウム、そして魚病薬使用の注意点につきましては第一回に掲載していますのでそちらを参照してください。

※ウーディニウム(コショウ病、サビ病、ベルベット病)

>>観賞魚に使える薬一覧はコチラから

エロモナス感染症は怖い

アピストやコリドラスや金魚など、様々な魚の飼育で、致死性も高く治療の難しい病気として知られているのがこのエロモナス感染症です。

エロモナスには「運動性エロモナス(エロモナス ハイドロフィラ)」と「非運動性エロモナス(エロモナス サルモニシダ)」の二種類があります。

  • 松かさ病
  • ポップアイ
  • 鰭赤病

は運動性エロモナス

  • 穴あき病

は非運動性エロモナスによるものだと言われています。

穴あき病はどちらかといえば、熱帯魚飼育者よりも金魚や鯉の飼育者のほうが馴染み深いのではないでしょうか。

それは、非運動性エロモナスが「高水温」を苦手とするからでしょう。

 

穴あき病は鱗の充血からはじまるもので、そこあらだんだんと拡大し、鱗が取れその下の皮膚がえぐれたようになり…というように「穴が空く」病気です。

穴あき病の治療は、観パラDを用いるのが一般的ですが、進行すればするほど治療も難しくなるので、早期発見に努めていきましょう。

非運動性エロモナスは高水温が苦手ですので、すこしづつ水温をあげて25℃程度で治療すると効果が高まる場合があります。

また、鯉のみにしか確認されていませんが「新穴あき病」というものも平成8年に発見されています。

こちらは、まだあまり出会うことは少ないですが、薬浴の効果が殆ど出ないことで知られています。

 

では今度は「運動性エロモナス」による病気について見ていきましょう。

松かさ病、鰭赤病、ポップアイなど

不治の病。

そういうイメージを持つ人も多い運動性エロモナスは、実はもともと水槽内にいる「常在菌」です。

普段は何も問題ないのですが、水質の悪化や、魚の体力低下など様々な理由により「病気」として発症することが多いのです。

 

コリドラスやアピストなど、低層付近を好む魚がエロモナス感染症になりやすいのは、底床(底に敷くソイルや砂)の汚れによるものが多いです。

それらの魚で、底床を薄くしているのはエロモナス感染症の対策でもあるのです。

運動性エロモナスは、非運動性エロモナスに比べ、高水温を好みますので、水温を上げて菌を殺すなどはなかなかできるものではありません。

運動性エロモナスにダメージを与えるほどの水温は、魚にとってもダメージがあるわけですね。

まず、覚えておきたいのは症状の特徴です。

それらを早めに察知することで、底床の汚れや水質の悪化などの原因を探るのです。

では、ここから主な症状と対策を見ていきましょう。

ポップアイ

これは、目が飛び出すようになってしまう症状です。

両目に来るときもあれば、片目に来る時もあります。

ペースも様々で、だんだんと出てくる場合もあれば、短期間で大きく飛び出てしまうことがあります。

初期段階であれば、掃除や水換えなどで治療することも可能な時もあります。

ただ掃除の際は、汚れを舞い上げたりしてしまわないように注意が必要です。(余計に水質が悪化します)

濾過器の中の汚れを先に吸いだしたり、底床の場合はプロホースなどを使ったり。

そのような対策が必要です。

初期段階の他の治療法は

0.5%くらいの塩浴

薬浴(アグテンやグリーンFゴールドなど)も有効です。

症状が進んでいる場合は「観パラD」のほうが良い場合があります。

観パラD

ポップアイの原因は、水質の悪化の場合もあるということは、忘れないようにしましょう。

軽い症状は薬浴や塩浴をせず、水換えと掃除で解決できる時もあります。

水換えなどの対策後は、日頃の管理に問題がなかったかどうか、振り返ってみることも大切です。

松かさ病

立鱗病とも呼ばれる松かさ病は、体が膨れ鱗が逆だってきてしまう病気です。

体表が充血していることもあるこの病気は、なかなか治すことができません。

治療薬は

  • グリーンFゴールド
  • 観パラD
  • エルバージュエース

などです。

観賞魚用エルバージュエース

観パラDやエルバージュエースは比較的強い薬になりますので注意が必要です。

 

ここで難しいのは、このどの薬を使用するかということです。

 

段々と強い薬にすれば良いのか。

強い薬を薄めから使っていけばいいのか。

これは、混ぜ方や病魚の管理状況により異なってくることなので、一言では言い切れないことであることは忘れないようにしてください。

ただ、強い薬は当然ながら魚への負担も大きいので、状態によっては魚を死なせてしまうこともあるということは覚えておきましょう。

鰭赤病などその他の症状

鰭赤病は、鰭が充血しだんだんと無くなってしまう病気です。

こちらは尾腐れ病とはまた違うものですので、注意が必要です。

これは剥離性カタルと呼ばる、金魚の皮膚が剥離し、粘液の異常分泌を起こすものなどと併発してしまう事があります。

他にも赤斑病とよばれるものも、エロモナス感染症の一つだと言われています。

エロモナス感染症で大切なのは予防

エロモナス感染症の多くが「環境の悪化」によるものだと考えられています。

慣れていないうちは、レイアウトをシンプルにしたり、底床の掃除をしやすくしておくというのも、この病気を発症させない大きな予防法の一つなのです。

また、餌の量の調整や、過密飼育をしないことも大切です。

治療の難しいエロモナス。

この病気はまず「発生させないこと」が大切なのです。

次の記事へ

第一回は白点病とウーディニウム病。

第二回はエロモナスと続きました病気治療。

次回は、尾腐れ病、口ぐされ病などのカラムナリス症についてお話していきます。

その他の病気に関する記事も以下にまとめましたので、どうぞ参考にしてみてください。

淡水魚の病気の治療を学ぶ

>>いろいろな治療薬!魚病薬一覧
>>第三回 カラムナリス症と水カビ病、勘違いしやすい症状
>>第二回 エロモナス感染症
>>第一回 白点病とウーディニウム病

 - 淡水魚の病気の基礎知識, 魚飼育の知識