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パルダリウムの作り方。初心者の水槽、植物、環境の選択

   

本日は、最近アクアライフでも特集された、パルダリウムの作り方にいてのお話です。

パルダリウムとは?

パルダリウムとは、水槽内に熱帯雨林のような環境を作り鑑賞するようなものです。

アクアテラリウムなどにも感覚が近いですが、こちらは植物主体であり、陸上メインで構成されています。

このパルダリウムという言葉が知られる前までは、テラリウム、ビバリウムという言葉を利用していた人も多いのではないでしょうか。

少し余談となりますが、パルダリウムとテラリウム、ビバリウムはそれぞれ別の意味を持つ言葉です。

ですが、その差が曖昧な部分もあり同じような形態のものを指すこともあります。

この中ではビバリウムという言葉が一番広い範囲を指す言葉で、中にアクアテラリウムやパルダリウムも含まれると言った感じですね。

 

さて、脱線しましたが、ここからパルダリウム作りの話を進めていきましょう。

パルダリウムの水槽選び

さてまずはベースとなる水槽を選びましょう。

 

実はパルダリウムには、様々な水槽が利用されます。

私達がアクアリウムに用いるような「水槽」や、爬虫類の愛好家の方が使用するような前面の開くタイプなどです。

(画像:エキゾテラ

いくつか使用してみた感じでは、GEXのエキゾテラが、パルダリウム向きだとかんじています。

これは前面開きなのですが、価格も手頃でサイズも豊富なのです。

それにエキゾテラはスライド式ではなく、観音開きの扉を採用していますので、前面全てを開放することができるので、非常に手入れ、そしてレイアウトがやりやすいですよ。

パルダリウムは、壁面なども利用するため、一度作ってしまうとケージを変えるのはほぼ不可能ですので、しっかりと選んでおきたいものです。

 

この水槽を入手した場合、同時に用意しておきたいのは「メッシュ部分を塞ぐもの」です。

パルダリウムは湿度が重要なので、エキゾテラのような上部がメッシュの水槽は、この部分をある程度塞いだりして湿度調整を行うことがあるのです。

※調整しなくてもちょうどよい場合もあります。

私は、シリコンラップなどの透明な、耐熱性の在るものを利用したりしています。

パルダリウムの土台の作り方

さて今度は土台作りです。

水草水槽のときのように、土台を作りその上に植物を植えていくわけです。

まず大事なのは、底に大粒の砂利や軽石を敷くこと。

これは必須ではありませんが、こうすることで最下部の通気性が良くなり環境が悪化しにくいのです。

中に、エアーストーンによるエアレーションを仕込むとより良いでしょう。

これは水を少しためた場合に腐敗するのを遅らせるためです。

 

(画像:中粒~大粒くらいが使いやすい)

軽石は水に浮いてしまうものもあるので、水深が軽石よりも深くする場合には、上に重しになるものが乗らない場所は、砂利を用いると良いかもしれません。

 

今度はこの上に、幾つかの素材を用い、立体的な環境を作っていきます。

よく用いられるのが、アクアリストにも馴染み深い流木です。

これで土台を作り、その上にコケなどをはやすわけですね。

 

パルダリウムのような環境独特の方法といえば、壁面を利用する方法。

(画像:植えれる君 厚さ3センチ

(画像:植えれる君 厚さ9センチ

例えば「植えれる君」というものを壁に配し、その上に「造形君」などで土を盛り付けていきます。

そうすることで、植物を植えられる壁を作るのです。

(画像:造形君

植えれる君には厚さ9センチの分厚いものもありますので、これがあれば土台作りすらもできてしまいます。

形状の加工も簡単なので、おすすめの素材です。

造形くんは意外と消費量が多いので、よほど小さい水槽でなければ4リットルパックを買ったほうが、余裕を持って使えるでしょう。

ただ塗りつけるだけなら良いですが、立体的にしようとすると、どうしても使用量が増えるのです。

造形くんは不安定な流木の隙間を埋め、安定させるためにもよく使われています。

 

流木などを立体的に組み合わせる場合は、水中よりも崩れやすいので、水草の活着などで用いるビニールタイなどでしっかり固定していきましょう。

爬虫類ケージのような前開きのタイプではない場合、水槽の上部をあまり複雑にすると手入れが難しくなりますので注意してください。

パルダリウムの照明の選び方

これは植栽する植物の種類にもよりますが、パルダリウムの照明はアクアリウム用のライトを用いることが多いです。

※植物選びに関しては後述します。

 

今だとLEDライトのようなものですね。

私も何種かの水槽用LEDを、陸上の植物育成に用いていますが、それなりに結果は出ています。

安定感がやはりコトブキのフラットLEDではないでしょうか。
この価格帯の商品の中では、かなり明るい方ですからね。

▼フラットLEDとは
>>オススメ水槽照明!水上葉にも?コトブキのフラットLED等

育てたい植物がもう少し強い光を要求する場合は、ワンランク上のライトを選択肢ても良いでしょう。

 

ひとつ注意したいのが植物との距離です。

パルダリウムは水槽の上のほうまで植物を植えることがあるため、水槽用ライトをそのまま水槽に乗せてしまうと、距離が近すぎて葉やけをおこしてしまったりするのです。

その場合は距離を離してもいいですし、離すことで下部の植物への光が行かないのであれば「遮光」をして調整してあげましょう。

そのようなことを考えて、植物の配置を決めていくのも大事ですね。

パルダリウムの植物の選び方

さて今度は大事な植物の選び方を覚えていきましょう。

 

ライトで管理をしている水槽内は、当然屋外より、はるかに光が弱い状態になります。

つまり、太陽光をしっかり浴びたがるような植物には向かないということです。

室内育成向きと言われているような植物を選択していきましょう。

 

次に注目すべきは湿度です。

パルダリウムは多かれ少なかれ、多湿な環境になります。

つまり、乾燥を好む植物からすれば耐え難い状態となります。

初心者の人は特にこれで失敗しやすいので、ある程度の高湿度を好む植物を選びましょう。

 

そしてここで注意したいことは、その植物の根本の環境です。

湿度を好むからと言って、根が常に水に使っている、もしくはジメジメしすぎているとだめになってしまうタイプもあるのです。

そのような植物は、パルダリウムの水のたまるような下の方に植えるのは避けておくなどの配慮をしてください。

 

そしてもう一つ大事なのは「サイズ」です。

植物にはそれぞれ、育った後のサイズというものがあります。

あまり大きくなるものを植えると、その植物が育つと、水槽内に収まりきらなくなってしまうということです。

またはが大きなものは下の方を影にしやすいので気をつけてください。

 

パルダリウムを作るときは、ある程度成長後の姿を想像し、影にな

るような部分には、日陰に強い植物を植えるなど調整をしましょう。

このあたりは水草水槽づくりの感覚にも似ていますね。

当サイトでは過去に、パルダリウム向きとも言える植物をいくつか掲載していますので参考にしてみてください。

▼パルダリウム向きの植物
>>葉を楽しむ蘭ジュエルオーキッド!マコデス・ペトラの魅力と育て方
>>初心者には難しい?クリプトコリネの水中栽培と水上栽培

そこで紹介されているようなマコデス・ペトラクリプトコリネをはじめとする水草の水上葉なんかは非常に利用がしやすいです。

(画像:美しい原種ベゴニア

原種ベゴニアの仲間なんかもよくパルダリウムに取り入れられていますね。

パルダリウムの植物の主流は、高温多湿な環境で育つ熱帯植物がメインとなってきます。

水槽内は蒸れやすく温度も上がりやすいからですね。

そういう点から見ると、高山で育つ種のような冷涼な環境で育つ植物は、難易度が高くなります。(熱帯にも高山はありますのでご注意ください)

 

植物を植え込むときは、土台に直接植える場合もありますが、場合によっては根を守るために水苔を巻いたりします。

水苔の扱い方に関しては、以下の記事を参考にしていただければわかりやすいかと思います。

▼水苔の使い方
>>植え替えは春!ジュエルオーキッドを管理「水苔の交換」

パルダリウムの苔の選び方

パルダリウムにはよく苔が用いられますね。

実はこの苔、なんでも良いというわけではないのです。

なぜなら苔の種類によって求められる環境が違うからですね。

例えば少し水に浸かるような部分。

こういう場所では、ウィローモスの水上葉なんかが活躍します。

苔を選ぶときはその苔が

  • どのような湿度を好むか
  • どの程度の光が必要か

などのように、通常の植物と同じように考えましょう。

▼苔の種類はいろいろ
>>コケ図鑑!テラリウム、ボトル、鉢植えなどで楽しめる苔いろいろ
>>テラリウム?ボトルアクアリウム?小さな容器で楽しむ苔と水上葉

パルダリウムの管理の仕方

さて最後にパルダリウムの管理の仕方を覚えていきましょう。

パルダリウムには水を好む植物を植えるわけですから、当然水を管理することが大切になります。

ですが高湿度であるパルダリウムは、なかなか水が乾くことがありません。

そのようなときは、こまめに、植物の根元の湿り具合を確かめてください。

パルダリウムの中は複雑なので、場所によって湿り具合に差があるからです。

それらを把握することで、部分的に植物をダメにしてしまわないように気をつけていきます。

乾きやすい場所には水を与えれば良いので、把握していればそこまで問題はありませんが、湿りすぎて、そこに湿りすぎが苦手な植物が植わっている場合は、位置替えも検討してみてください。

 

一度植え付けた植物を動かすことはあまり好ましくありませんが、環境が絶対に合わないと判断した場合は、早めに対処しておきたいものです。

日常的な管理としては、様子を見ながら霧吹きなどで空気中湿度を高めたりなどの、そう手間のかかるものではないでしょう。

 

その後伸びてきた植物を、トリミングしたりなどの作業が出てきますが、それは必ず植物の性質に合わせて行ってください。

水草でも同様なように、トリミングに強い植物、弱い植物などいろいろと存在するのです。

まとめ

本日はパルダリウムの特集でした。

パルダリウムに使える材料や植物は、アクアリウム店だけでなく園芸コーナーなどにもあるものです。

陸上の植物の育成に不慣れな方は、そのような場所でアドバイスを貰ってはどうでしょうか?

焦らないのであれば、まず鉢植えでその植物単品で育て、特性を学んでからパルダリウムに取り入れるようにすると失敗はないでしょう。

園芸の世界で、寄せ植えの維持が難しいと言われているのと同様、様々な種類を同時に管理するパルダリウムは、一つの植物を育てるのとは違う問題が発生することもあります。

そうならないためにはやはり、経験を積むことなのです。

いろいろな種類を植えた水草水槽、そして同じ生き物である熱帯魚。

その維持、そして混泳の難しさを想像してみると、私達のようなアクアリストにはイメージしやすいかもしれませんね。

一種を理解していなければ、複数種は理解できない。
その基本を忘れないようにしたいものです。

▼パルダリウム特集は必見です
>>パルダリウム・アクアテラリウム!アクアライフ7月号レビュー

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